●卒論専用ノートをつくろう

卒業論文に関する情報は、4年生が把握しておくべきさまざまな情
報の中でも、かなり重要な情報の一つといえます。この重要な情報
をいいかげんな管理のもとにおくのは、やはりまずいことです。

まず、コンピュータを利用して卒業論文を作成するのであれば、それ
専用のフォルダをつくっておきましょう。方法は、[マイコンピュータ]→
[ローカルディスク(D:)]→[白い部分にカーソルを置いて右クリック]
→[新規作成(ポップアップウインドウの下のほうに出てくる)]→[フォ
ルダ]→[バックスペースキー]で「新しいフォルダ」という反転した部分
を消す→[soturon]または[卒論]のように書き換え→[リターンキー]

のようにします。これで、Dドライブに、卒論専用のフォルダができまし
た(場所は必ずしもDドライブでなくて構いません。自分で分かりやす
い場所に作ればよいのです)。

あとは、さまざまな文書やデータを作った際には、必ずこのフォルダに
保管するようにします。また、折にふれて、このフォルダにあるファイル
をフロッピーディスクなどに保存
します(かなり大きなエクセルファイル
などは別ですが、卒業論文の本体は、いくら大きくても必ずフロッピー
ディスクに入るサイズになるはずです。これをひたすら、大切にして下
さい)。

次に、それとは別に「卒論専用ノート」を作ります。このITの時代に、
「ノート」なのかと思うかもしれませんが、これが意外に有用です。こ
のノート(B5版か、もう一回り小さいA6版がいいと思います)を常に
カバンに入れて持ち歩き、折にふれてアイデアを書き込んだり、章立
て案を書いてみたり(消したり)、表の作り方の案をフリーハンドで書
いてみたり、章の書き出しを書き込んでみたり(推敲したり)、論文の
メモを書いたり、とにかく自由自在に使います。厚さは、そうなくてもい
いでしょう。そして、これを見さえすれば、自分の卒論に関する情報が
すべて書き込まれている状態にするわけです。

授業のノートの切れ端やルーズリーフに書いたものは、いつのまにか
取り紛れてしまうと、どこに行ってしまったかわからなくなって、また、
一から検索し直しになったりすることがあります。しかし、この卒論専
用ノートさえ作っておけば、そのどこかには書いてあるはずですから、
落ち着いて頁を繰っていけばいいのです。プリントの端っこに書いてお
いたものはどうしましょう。転記する。それも一つの案です。しかし、そ
の部分を破いて、卒論専用ノートに貼る、という選択もありえます。そ
のようにして使ったノートは、厚さもぶかぶか、書いてある字も殴り書
き風のものあり、ときに乙にすました字ありという状態になるかもしれ
ません。

しかし、そのノートが使われた跡をとどめればとどめるほど、卒論は、
どんどんいいものになっていっているに違いありません。なお、言うま
でもないことですが、その肝心の卒論専用ノートそのものを紛失して
しまっては、折角の蓄積と成果が失われてしまいますので、くれぐれ
も保管には注意する必要があります。