●君にも読書感想文が書ける!
読書感想文コンクールが、各新聞社主催でも行なわれ、また、明治大学文学部の
主催でも行なわれている。これは、読書離れの傾向に歯止めをかけながら、読書の
楽しみを知ってもらおうという考えによるものである。
また、夏休みなど、長期休業時の国語の課題などにも、よく課される。
実は、私は、読書感想文が苦手であった。^^;;
読書の楽しみは個人的なものであり、そこで得られた感想や認識を、なぜ他人に聞
かせなければならないのか、と思ったこともあるが、感想文を書いている時間があっ
たら、新しい本を読みたいという気持もあった。
また、そもそも何を書いていいかわからない、と悩む人も多いのではないか。
そこで、誰でも書ける読書感想文の手順をお教えしよう。\(^o^)/
まず、書き出しである。書き出しは、「私は、この『○○』を読んで、考えさせられた」
で始める。読む側から、考えてみよう。たとえば、冒頭からその本のあらすじなどが延々
と書いてあるとしよう。よくある手である。ただマス目を埋めるための。しかし、そんなもの
を見たとたん、読む側は、「あ、やる気無いんだな」と、げんなりしてしまうのである。
しかし、「考えさせられた」である。何か、この本を読んで考えるものがあったのだな☆、と
読む側は、好感度を高めるに違いない。
今度は、書く側から考えてみよう。「考えさせられた」と無理矢理に^^;; 書くことによって、
「あ、自分、この本を読んで、何を考えたんだっけ?」と思い出すだろう。え、何もない?
うーん、それは、そもそも本の選定が悪かったのである。振り出しに戻るしかない(涙)。
その本を読んで、自分が考えたこと、感じたことを、「上手に思い出す」(by小林秀雄)の
である。思い出すことができたのなら、次に、こう書く。「それは、具体的には○○、という
こと(問題)である」または「それは、具体的には、次の二つのことがらである」
「具体的には」というところが、ミソである。何を書けばいいのか、ということが具体的に定
まるわけであるから、あとはそれに従って書けばよい。
この冒頭の二つの文を連ねることによって、読む側に好感を持ってもらいつつ、自分で何
を書けばいいかが自然に決まってくるのである。
最後に、念のため。ここで述べていることは、あくまでも、読書感想文が苦手な人のため
のものです。苦手だとか、強制だからと思わずに、主体的な気持で書くためにはどうすれ
ばいいかということを考えてみたわけです。