従来の流通機構の問題点
☆従来のゲームソフト流通機構の欠点
☆ゲームソフト・メーカーが開発して商品化するROMカセットの発注はすべて任天堂を通して家電・半導体メーカーに製造委託し、完成したROMカセットは再度任天堂を通し、ゲームソフト・メーカーに納品する、といった複雑なものであった。またその際にかかるコストは手数料も含め、ゲームソフト・メーカ[は全額前金で任天堂に支払わなければならなかった。さらに、任天堂の自社ソフトも含め、完成したROMカセットはすべて任天堂の玩具ルート以来の問屋組織である初心会に買い取らせ、各小売店に流通させる。その際のROMカセットの返品は全く受け付けない、という流通形態が従来の商慣行として任天堂が築き上げてきたビジネス・スタイルであった。