2015.11.17
2015年、明治大学は国際武器移転史研究所を設立しました。この研究所は、総合的な歴史研究を通じて、軍縮と軍備管理を阻む近現代世界の構造を明らかにすることを目指しています。経済停滞の日本は武器移転三原則改定や「安全保障」法制に向かい、世界ではイスラム過激派の跋扈によってテロと民族浄化が繰り返され、多数の難民が生まれています。これと同時に国際的な武器移転規制のための条約が実施段階に入っている現在を、わたしたちはいかに考え、どのような展望を描くことができるのでしょうか。このシンポジウムでは、研究所の設立を記念して、日本と世界における軍備管理と軍事同盟の<いま>を問います。皆さまのご参加をお待ちしております(PDFのチラシは、こちらをご覧下さい)。
2015年11月17日(火) 18:00~21:00 (17:45開場)
明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント1階 グローバルホール
101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
挨拶 | 福宮賢一(明治大学学長) |
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第1報告 |
横井勝彦(明治大学商学部教授・国際武器移転史研究所長) 「国際武器移転史研究所の目指すもの」 |
第2報告 |
小野塚知二(東京大学大学院経済学研究科教授) 「戦争と平和と経済 ―2015年の「日本」を考える―」 |
第3報告 |
佐原徹哉(明治大学政治経済学部教授) 「イスラム過激派のネットワークと現行世界秩序の変化」 |
第4報告 |
榎本珠良(明治大学研究知財戦略機構共同研究員) 「21世紀の武器貿易は規制できるか ―武器貿易条約(ATT)の実施をめぐる課題から―」 |
質疑応答 |
明治大学国際武器移転史研究所
政治経済学・経済史学会 兵器産業・武器移転史フォーラム
無料
100人
事前登録制です。登録期限の2015年11月16日(月曜日)までに、以下の登録フォームからお申し込み下さい。
なお、この期限にかかわらず、登録者が定員に達した場合は登録を締め切らせていただきます。いただいた個人情報は、明治大学国際武器移転史研究所からのご案内以外の目的には使用いたしません。
明治大学国際武器移転史研究所の事務局まで、メールでお問合せください。
E-mail: rihgat@@@meiji.ac.jp
(お手数をおかけいたしますが、@を1つにして送信してください。)
横井勝彦 | 明治大学商学部教授・国際武器移転史研究所長。科研費共同研究「軍縮と武器移転の総合的歴史研究-軍拡・軍縮・再軍備の日欧米比較-」「軍縮・軍備管理の破綻に関する総合的歴史研究-戦間期の武器移転の連鎖構造を中心に-」等の研究代表を務める。専門は経済史、兵器産業史、武器移転史。主な著書に『軍縮と武器移転の世界史-「軍縮下の軍拡」はなぜ起きたのか-』(編著、日本経済評論社、2014年)、『軍拡と武器移転の世界史-兵器はなぜ容易に広まったのか-』(共編著、日本経済評論社、2012年)、『日英兵器産業史-武器移転の経済史的研究-』(共編著、日本経済評論社、2005年)など。 |
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小野塚知二 | 東京大学大学院経済学研究科教授。政治経済学・経済史学会 兵器産業・武器移転史フォーラム代表。専門は西洋社会経済史、労務管理・労使関係史、食文化史、音楽社会史、武器移転史。主な著書に『第一次世界大戦開戦原因の再検討-国際分業と民衆心理-』(編著、岩波書店、2014年)、『労務管理の生成と終焉』(共編著、日本経済評論社、2014年)、『自由と公共性-介入的自由主義とその思想的起点-』(編著、日本経済評論社、2009年)、『日英兵器産業とジーメンス事件-武器移転の国際経済史-』(共著、日本経済評論社、2003年)、『クラフト的規制の起源-19世紀イギリス機械産業-』(有斐閣、2001年)など。 |
佐原徹哉 | 明治大学政治経済学部教授。専門は東欧史、中東史、比較ジェノサイド研究。主な著書・論文にThe international Jihadism: A new type of threat and regional cooperation as a remedy, METU Studies in Development, 43(2), pp.299-331、『中東民族問題の起源-オスマン帝国とアルメニア人-』(白水社、2014年)、『ボスニア内戦-グローバリゼーションとカオスの民族化-』(有志舎、2008年)、Guerrilla in the Balkans(編著、Institute of Contemporary History、2007)、『近代バルカン都市社会史-多元主義空間における宗教とエスニシティ-』(刀水書房、2003年)など。 |
榎本珠良 | 明治大学研究知財戦略機構共同研究員。2003年から2015年8月まで軍備管理・軍縮等の政策担当として国際NGOに勤務(組織内規に則り仕事名「夏木碧」を使用)。専門は安全保障研究、アフリカ地域研究。主な著書・論文に『軍縮辞典』(16項目担当、信山社、2015年)、「武器貿易をどう規制するか-第一回武器貿易条約(ATT)締約国会議-」『世界』873号(2015年)、「武器貿易条約(ATT)交渉における対立・摩擦と条約構想の限界」『軍縮研究』5号(2014年)、「通常兵器の移転に関する国際規制の歴史と現状-冷戦終結後の進展とその限界-」『軍事史学』48巻2号(2012年)など。 |