天然物化学研究室

我々の研究室では昨今の化石燃料の枯渇にかかわる問題や、温暖化の原因といわれている二酸化炭素の問題解決として、その代替品になり得る新規の材料開発を行っています。特に環境にやさしいと言われる天然物を原料とする素材(おもに塗料材料や樹脂原料)は今後の発展が期待される分野です。 ”天然素材”は古くから利用されているものが多い一方で、その反応の詳細やなぜ有効なのかが判明していない素材は多く存在しています。これらの謎の解明を行うことで、新たな利用法が見つかることも多々あります。特に「昔はできなかったが、今は可能な手法」を駆使した、環境にやさしい新素材の開発に力を入れて研究を行っています。

研究内容

研究室の名前の通り、天然物をベースとした研究を行っています。
◆現在進行中の研究テーマ◆
✔考古遺物の精密化学分析(沖縄琉球、千網谷遺跡、ルアンパパーン)
✔文化財修復に用いられた合成樹脂の劣化機構解析
✔文化財修復に用いられたフノリの物性評価
✔文化財塗装に用いられた乾性油の分析
✔文化財塗装に用いられた亜麻仁油と桐油の劣化機構解析
✔考古遺物に対する破壊分析のための新規分析手法の開発
✔熱分解生成物の新規サンプリング法における有用性の検討
✔熱分解生成物のサンプリング法の開発
✔ラオスより発掘された産地不明漆塗膜に関する研究

教員紹介

本多 貴之 ~プロフィール~
2009年 明治大学/助手・理工学部
2009年~2010年 明治大学/知的戦略機構/研究・研究員
2010年 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 / 保存修復科学センター / 客員研究員
2010年~2011年 明治大学/研究員
2012年 明治大学/理工学部・講師
同年 天然物化学研究室設立

年間スケジュール

2月1日 研究室配属・新ゼミ生歓迎会・予備実験開始
2月下旬 修士論文口頭諮問会・卒業論文発表会
3月下旬 第1回中間発表
4月上旬 お花見
5月下旬 第2回中間発表
8月上旬 第3回中間発表・オープンキャンパス
8月下旬 宮腰研合同ゼミ旅行
9月下旬 本多研旅行
10月中旬 第4回中間発表
11月下旬 応用化学科ポスター発表会
12月下旬 第5回中間発表

*2014年度版なので2015年度以降は就職活動の関係上変更があるかもしれません。

リンク

明治大学理工学部応用化学科
有機合成化学研究室(宮腰研)

アクセス・連絡先

〒214-8571
神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1 明治大学生田校舎 第二校舎D館 D515
TEL:044-934-7212
MAIL:t-honda@isc.meiji.ac.jp