講義テーマ 冷戦構造と冷戦後の世界政治

単位 4単位
担当者 川島高峰



授業テーマ
 「冷戦構造崩壊後」とは、近年の国際情勢を語る際、枕詞のように用いられる表現である。本講義では、この「冷戦構造」とは何だったのか?、それはなぜ崩壊したのか?、そして、その崩壊の影響は何か?、についてを考えゆくことにしたい。


前期講義

 第二次世界大戦終了後の国際政治秩序の形成と崩壊の展開を、東アジアを中心に考察する。

[第1回]ガイダンス  −冷戦とは?、その力学的諸原則−
[第2回]冷戦の形成
[第3回]冷戦、アジアへ(1) −革命中国の登場−
[第4回]冷戦、アジアへ(2) − 朝 鮮 戦 争@−
[第5回]冷戦、アジアへ(3) − 朝 鮮 戦 争A−
[第6回]休戦交渉過程
[第7回]冷戦史概論、朝鮮戦争後から崩壊まで
[第8回]分断の責任と抗日遊撃隊神話の実際
[第9回]北朝鮮をめぐる国際関係1  朝鮮戦争後から金正日の登場(1974)まで
[第10回]北朝鮮をめぐる国際関係2  改革開放路線の挫折と冷戦崩壊
[第11回]北朝鮮、食料飢餓の実態と構造
[第12回]東アジアの総合安全保障政策を考える


後期講義

 後期では、冷戦構造の形成と崩壊の諸相を、主に核兵器をめぐる展開として考察する。

[第1回]原爆投下の政治力学
[第2回]原爆報道の日米比較と原爆加害国となった日本
[第3回]米ソ核戦略の展開
[第4回]INF全廃条約の評価をめぐって
[第5回]冷戦崩壊期の核軍縮
[第6回]核不拡散と日本核武装論
[第7回]冷戦後の核拡散
[第9回]冷戦後の安全保障概念と地域紛争
[第10回]ユーゴスラビア解体史
[第11回]ボスニア戦争
[第12回]コソボ戦争
[第13回]NATOの空爆と国連



教科書・参考文献
特に指定しない。授業時配布の資料を参考とすること
成績評価の基準等
試験により判断する。レポートを課すことがある。