幾何学特論C (2015年度)
Last modified: July 13 2015
明治大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻数学系M1向けに開講されている講義で,多様体の復習からガウスボンネの定理までを扱います。
開講曜日・教室
月曜2時限(6706):M1
連絡事項
講義の記録
- 4/13 曲面の曲がり具合 -2変数関数のグラフの場合
2変数関数のグラフが原点を通り,原点でxy平面と接する場合に,グラフの原点の周りの形状がGauss曲率の符号で判別できることを説明した.
資料:20150413
- 4/20 曲面の曲がり具合 -一般の曲面の場合
一般の曲面を定式化し,曲面は局所的には2変数関数のグラフとして表せることを主張した.
- 4/27 一般の曲面のGauss曲率
一般の曲面についてGauss曲率を定義し,各点の曲がり具合がGauss曲率の符号で判別できることを示した.また,Gauss曲率をパラメータ表示から計算するための公式を与えた.
レポート課題:レポート課題20150427
- 5/11 Gauss曲率の性質
Gauss曲率がパラメータ表示に依らないことを見た後,Gaussの驚きの定理を紹介した.
- 5/18 多様体
曲面を一般化した多様体の概念について説明した.
- 5/25 可微分写像,接空間
前半で可微分写像を定義した.後半で,多様体の接空間を定式化するために,まず,3次元空間内の曲面の各点の接平面について内在的な(曲面が3次元空間に入っていることを用いない)特徴付けを行った.
- 6/1 接空間
前週の結果を踏まえて,多様体の接空間を定式化し,局所座標系に付随して基底がとれることを説明した.
- 6/8 ベクトル場
なめらかなベクトル場とその交換子積について説明した.
- 6/15 リーマン計量,単位の分割
前半でリーマン計量について説明した.後半で単位の分割について説明し,応用としてパラコンパクト多様体上のリーマン計量の存在を証明した.
- 6/22 測地線,曲線に沿って平行なベクトル場(曲面の場合)
前半で曲面の測地線について説明した.後半で曲面上の曲線に沿って平行なベクトル場について説明した.
- 6/29 休講
- 7/6 共変微分
リーマン多様体上の共変微分について説明した.
レポート課題:レポート課題20150706
- 7/13 リーマンの曲率テンソル,Gauss-Bonnetの定理
前半でリーマンの曲率テンソルを説明した.後半でGauss-Bonnetの定理を紹介した.
2014年度の講義の内容はこちら
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