■ホルモンの影響
白血球の細胞膜上にはさまざまなホルモンの受容体があります。
運動時に免疫機能が影響を受けるのは,カテコールアミン,βエンドルフィン,コルチゾル,成長ホルモンなどのストレスホルモン,プロスタグランディンなどです。
名前
特徴
運動に対する反応
免疫機能に及ぼす影響
カテコール核をもつ生体アミン,
アドレナリン,ノルアドレナリン,ドーパミン
の3種の総称。
副腎髄質ホルモンであり,神経伝達物質である。
運動強度の増加に伴い,血液中の濃度が増加するが,ATを越えると急激に濃度が高くなる。
ノルアドレナリンの方が方が運動強度の変化に速く反応する。
循環血への白血球の動員。
脳下垂体から分泌され,高揚感をもたらすホルモン。
前駆体POMCから産生される。
痛みの情報を減少させるため,マクロファージ,リンパ球,形質細胞でも産生される。
50%VO
2
max以上の持久的運動や3分以上継続する最大運動で増加する。
β-エンドルフィンはNK細胞上の接着分子に作用して標的細胞への結合力を強めると考えられている。
ストレスによって活性化される視床下部-下垂体-副腎皮質系のホルモン。
副腎皮質より分泌される。
血糖の動員や抗炎症作用をもつ。
分泌には運動強度よりも運動時間の影響が大きいと考えられる。
NK細胞活性の低下やリンパ球の増殖反応の低下など,免疫機能の抑制。
骨髄から循環血,傷害をうけた組織に好中球を動員する作用があると考えられている。
身体的・精神的ストレス,血中グルコースやアミノ酸レベルの変化が刺激となり,下垂体より分泌されるホルモン。
強い運動や長時間の最大下運動によって増加。
コルチゾールの免疫抑制作用を打ち消すと考えられている。
アラキドン酸より合成される。
炎症反応からエネルギー代謝まで多様な生理活動性を持つ。
好中球や単球から分泌。
代謝速度が速く,血中濃度が分泌状態を反映しているか疑問のため,インドメタシン投与によって影響を測定することが多い。
免疫機能(リンパ球増殖反応,NK細胞機能)に抑制的に働く。
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