ウエルネス

 ■健康の大きさ

新しい健康の構造からその時点での健康の大きさを考えることができる。

健康の大きさ

横軸にフィットネスの大きさをとり,縦軸に欲求の実現の大きさをとる。
そのふたつの要素から得られるベクトルの大きさがその時点での健康の大きさを表す。
このベクトルはまた,ウエルネススペクトルのなかの縦の長さとして考えられる。

「実際の健康」で示したA,B,Cの例をこれに当てはめてみることにする。

実際の健康

ではフィットネスの大きさは普通であるが,欲求の実現の大きさが小さいので健康の大きさはA’で示される大きさになる。

ではフィットネスの大きさはAよりも小さいが,バランスの良い欲求の実現をしているので健康の大きさはB’となる。

両者を比べると,フィットネスではAの方が大きいのであるが,健康ではBの方が少し大きくなる。

健康の大きさを考える場合,基本的にはフィットネスが大きいほうが大きくなる可能性がある。

しかし実際には単にフィットネスが大きくてもそれだけでは不十分であり,少しぐらい病気があっても自分のフィットネスに見合った欲求の実現が重要な要素となることを示している。

では,フィットネスも大きく,欲求の実現も大きいので健康の大きさはC’となる。

しかし、このような考えだけで健康をとらえると,世界で最も健康な人はスポーツの世界チャンピオンであるということになってしまう。
ここで表されているのは,あくまでもその時点での健康であって,将来的な展望を表しているのではない。

たとえば,ここでハイレベルな健康を示したCがなんらかの理由で無気力な状態になってしまったとする。
これに対し,慢性疾患があるBは自分の状態をコントロールしながら生き生きと積極的な生活を送っているとする。もし,時間のスケールをここにあててみれば,Bの方がよりハイレベルな健康であると考えられる。

健康を考えるうえでこのようにある時点での大きさを表すことも意味のあることであるが,将来において継続的にハイレベルを維持できることのほうが重要である。このように,時間の継続のうえで健康を保つことが大切なことである。

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