講 演
「ネットワーク社会における法とそのカテゴリーの変容」
(レジュメ)
by 夏井高人
1998/07/28
主催:科学技術庁科学技術政策研究所
場所:科学技術庁科学技術政策研究所
1 はじめに
2 ネットワーク環境における法
1 問題の所在
2 法の捉え方 − 法源,準拠法,裁判管轄権
3 法の優劣 − ルールのファームウェア化,ネットワーク・サンクション
4 方法論 − 電子的な世界は,電子的にしか理解できない
5 法律実務 − 理論形成や新規立法を待つことができない
3 カテゴリーの破綻
1 伝統的な「カテゴリー」の無力化・無機能化・有害化
2 時間の要素 → 昨日の出来事は歴史学の対象?
3 「情報」,「ルール」 → 文化系の学問か,理科系の学問か?
4 カテゴリーの破壊 → 既存のカテゴリーに基づく社会組織に依拠する人々の生活破綻を招来 → 決断は?
4 新たなシステム
1 新たなカテゴリー
学問体系の見直し総論 − 文化系と理科系の峻別の廃止,文化系各学部間のカテゴリー分類の廃止,学部の改廃
アビリティとスキル − 自己啓発と訓練
見直し後の単位認定 − ボーダーレスな単位認定システムの開発・普及促進
マネージメント・システム − 組織外組織 → 「行政国家」の大幅縮小=伝統的な国家観の終焉
2 新たな総合哲学
法解釈学 → 「社会認識」の構成部分としての法情報学
法律実務 → 「社会実践」の構成部分としての法実践
3 労働の流動化の支援 − 税制の改革,年金・社会保険の単位化,公務員制度の見直し
5 まとめ
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最終更新日:Jul/27/1998