中華人民共和国の「1997年改正刑法典」
（仮訳）
翻訳：夏井高人
これは，中華人民共和国の刑法のうち，コンピュータ犯罪に関連する部分の仮訳です。誤訳もあるかもしれません。ご注意ください。
なお，この法律のオリジナル・テキストは，
http://www.ceilaw.com.cn/dcd001/owa/cei.cdrom_page
で入手することができます。
1979年7月1日第5回全国人民代表大会第2次会議で可決，1997年3月14日第8回全国人民代表大会第5次会議で改正
1997年10月1日施行
中華人民共和国刑法
第6章 社会管理秩序の妨害罪
第2節 公共秩序を乱す罪
第283条
盗聴機器，盗撮機器その他の傍受専用機器を違法に製造した者，または，これを販売した者は，3年以下の有期拘禁刑もしくは拘留に処し，または，監督の下に置く。
第284条
盗聴機器，盗撮機器その他の傍受専用機器を違法に使用した者が，重大な結果を招いた場合には，2年以下の有期拘禁刑もしくは拘留に処し，または，監督の下に置く。
第285条
国家の法令に違反して，国務，防衛設備の建設及び先端科学技術領域に関連する情報に関係する情報システムに侵入した者は，3年以下の有期拘禁刑もしくは拘留に処す。
第286条
国家の法令に違反して，コンピュータ・システムの機能を削除し，改変し，増加し，またはその正常な運用に干渉した者が，重大な結果を招いた場合には，5年以下の有期拘禁刑もしくは拘留に処す。特に重大な結果を招いた場合には，5年以上の有期拘禁刑に処す。
国家の法令に違反して，コンピュータ・システム中にあるデータもしくはプログラム，そこで処理されるデータもしくはプログラム，または，それによって伝送されるデータもしくはプログラムを，削除し，改変し，または，増加した者が，重大な結果を招いた場合には，前項の規定に従って処罰する。
故意に，コンピュータ・ウイルスその他コンピュータ・システムの正常な運用に悪影響を与える破壊的で伝染力のあるプログラムを作成した者が，重大な結果を招いた場合には，第1項の規定に従って処罰する。
第287条
金融上の詐欺，窃盗，汚職，公的資金の横領，国会機密の盗用その他の犯罪のためにコンピュータを利用した者は，本法中の関連する条項に定める罪によって処罰する。
中华人民共和国惩治军人违反职责罪暂行条例
第六章 妨害社会管理秩序罪
第一節 扰乱公共秩序罪
第二百八十三条
非法生産，銷售窃听，窃照等専用間諜器材的，処三年以下有期徒刑，拘役或者管制。
第二百八十四条
非法使用窃听，窃照専用器材，造成厳重後果的，処二年以下有期徒刑，拘役或者管制。
第二百八十五条
違反国家規定，侵入国家事務，国防建設，尖端科学技術領域的計算機信息系統的，処三年以下有期徒刑或者拘役。
第二百八十六条
違反国家規定，対計算機信息系統功能進行刪除，修改，増加，干擾，造成計算機信息系統不能正常運行，後果厳重的，処五年以下有期徒刑或者拘役；後果特別厳重的，処五年以上有期徒刑。
違反国家規定，対計算機信息系統中存儲，処理或者伝輸的数拠和応用程序進行刪除，修改，増加的操作，後果厳重的，依照前款的規定処罰。
故意制作，伝播計算機病毒等破壊性程序，影響計算機系統正常運行，後果厳重的，依照第一款的規定処罰。
第二百八十七条
利用計算機実施金融詐騙，盗窃，貪汚，挪用公款，窃取国家秘密或者其他犯罪的，依照本法有関規定定罪処罰。
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Last Modified : Jan/15/2002