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明治大学図書館情報学研究会
会長 齋藤 泰則

明治大学図書館情報学研究会は、2000年に開設された司書課程・司書教諭課程発足10周年を記念して、2010年に図書館情報学に関する教育研究と情報専門職の養成に寄与することを目的に設置されました。初代会長の本学司書課程・司書教諭課程元教授の阪田蓉子先生の後任として、2024年4月から会長職につくことになりました齋藤泰則です。

現在、当研究会の主な会員は本学の司書課程・司書教諭課程の修了生と、2005年度より文部科学省の委嘱を受けて本学が開講している司書講習の修了生ですが、本学における図書館情報学の研究教育に関心のある皆様や図書館情報専門職の皆様にも、ぜひ当研究会にご加入頂ければ幸甚です。

当研究会の主な活動は次の3点となります。第一に、図書館情報学分野に関する最新のテーマに関するシンポジウムと例会の開催です。このシンポジウムと例会は、司書課程・司書教諭課程の授業の一環としても位置付けており、受講生が最新の図書館情報学の知見を知る機会となっています。

第二に、『明治大学図書館情報学研究会紀要』の刊行です。本学教員による図書館情報学に関する研究教育の成果と上記のシンポジウムと例会での講演内容をもとにした研究成果を掲載し、本学における図書館情報学の研究教育成果の社会発信を目的に毎年、年刊しております。掲載論文等は『明治大学学術成果リポジトリ』からアクセス可能ですので、ぜひ、ご一読ください。

第三に、司書を目指す本学の学生と卒業生および司書講習の修了生を対象にした司書職採用試験のための勉強会の開催です。本学出身者の図書館員と教員に講師をお願いし、採用試験に向けた実践的な指導を行っております。地方自治体の司書職採用試験や国立大学法人図書系職員採用試験に合格し、図書館の現場で活躍されている本学の卒業生の多くがこの勉強会の参加者でもあります。

さて、インターネット環境の進展により、図書館を取り巻く状況は大きく変化しています。インターネットが登場する以前は、図書をはじめとする文献が情報世界の中核でした。今や、情報世界はインターネット情報源中心の世界に移行し、電子書籍や電子ジャーナルの登場と普及により、図書館が扱う文献情報の世界もインターネット情報源の一部となりつつあります。こうした情報世界において、図書館が扱う文献情報の世界が有する信頼性や知の典拠としての機能はますます重要になると確信しております。当研究会では、新たな情報世界において中核となる文献情報の世界の重要性を見据え、図書館情報学研究の一層の発展と図書館情報専門職養成の高度化に微力ながら寄与したいと考えております。

当研究会に対する皆様のご支援とご鞭撻を心よりお願い申し上げます。

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