複合グラフの作成

1つのグラフに複数の数値変化を表すときに、それぞれの数値の大きさが大きく異なる場合や、単位などが異なる場合には、軸を2つ持たせて表示する「複合グラフ」を用います。

複合グラフ:折れ線グラフや棒グラフなどを組み合わせ、主軸と第2軸を持たせ複数の項目や数値を1つのグラフ上で表現したもの。

 

 (複合グラフの例)

 

 

演習例題(1):

数値情報:野球選手である大谷投手の過去6年間の打率と打点数を以下に示す。

このデータから1つの複合グラフを作成する。

 

2019年:打率: .286, 打点:62

2020年:打率: .190, 打点:24

2021年:打率: .257, 打点:100

2022年:打率: .273, 打点:95

2023年:打率: .304, 打点:95

2024年:打率: .310, 打点:130

 

以下のデータをExcelにコピーして,セルの書式設定で表示形式を整えて表を完成してください.

打率

打点

2019

0.286

62

2020

0.190

24

2021

0.257

100

2022

0.273

95

2023

0.304

95

2024

0.310

130

 

手順:

1)MS―Excelを用いて表を作成する。

2)まず,メニューバーの挿入からグラフを選択し,「縦棒グラフ」(集合縦棒)でグラフ化する.

3)メニューバーのグラフツールのデザインの「データの選択」(グラフを選択しプルダウンのメニューでも選択できる)して,凡例項目から「年」を削除し,代わって横軸ラベルの編集を用いて年の書かれたセルを選択して横軸を年号の数値にする.

4)メニューバーのグラフツールのレイアウトの「グラフタイトル」「軸ラベル」などを用いてグラフのタイトル,軸のラベルや単位を明記する.

5)打点や打率のどちらかの棒グラフを選択し,右クリックからメニューを開き,「データ系列の書式設定」を選択し,「系列のオプション」にある使用する軸を第2軸に変更する.

6)打点や打率のどちらかの棒グラフを選択し,右クリックからメニューを開き,「系列グラフ種類の変更」を選択し,グラフの種類を変更する(折れ線などに変更).

7)5)と同じく「データ系列の書式設定」を用いて、各数値を示すパターン(線とマーカー)を変えてみる.

8)データ系列の書式設定を用いて、主軸と第2軸を変えてみる.

9)各数値のグラフの種類を変えてみる.グラフツールのレイアウトを用いて軸や目盛線を変更してみる.

  

 

   

演習例題(2):

     数値情報:2003年の東京の平均気温とビールの出荷量のデータを以下に示します.(ビール酒造組合資料(国内主要5社データ),気象庁資料より)

    

    

以下のデータをExcelにコピーして,セルの書式設定で表示形式を整えて表を完成してください.

平均気温(東京)(度)

ビール出荷量(kl

1

5.5

221366

2

6.4

217185

3

8.7

293518

4

15.1

311359

5

18.8

327715

6

23.2

405015

7

22.8

399664

8

26

379323

9

24.2

315034

10

17.8

300526

11

14.4

308723

12

9.2

455253

 

           このデータから,複合したグラフを作成してみましょう.

さらに,データから読み取れることは,どんなことでしょうか?

他のグラフ(散布図)を使って,データから読み取れることについて考えて見ましょう.

また,絵グラフなども考えて見ましょう.

 

次週は,複合グラフの復習から始め,3次元グラフとレポート課題を出すことにします.

 

 

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