(復習)複合グラフの作成

先週も掲載した資料ページです。このページの下の演習例題を演習問題として、回答をアンケートで答えていただき、出席とします。

 

1つのグラフに複数の数値変化を表すときに、それぞれの数値の大きさが大きく異なる場合や、単位などが異なる場合には、軸を2つ持たせて表示する「複合グラフ」を用います。

複合グラフ:折れ線グラフや棒グラフなどを組み合わせ、主軸と第2軸を持たせ複数の項目や数値を1つのグラフ上で表現したもの。

 

 (複合グラフの例)

上のグラフは例が悪いのですが,左右の縦軸の表す量や単位が異なるものとなる場合が多く,1つのグラフで比較や関係性を明らかにできる特徴があります.

 

※以下の演習を手順に従って行ってみましょう.Microsoft社の表計算ソフトのExcel(エクセル)を使用します.

Excelをお持ちで無い方は,以下のURLで明治大学の「Office365ProPlusの利用手順」で使用できるようにしてください.

https://www.meiji.ac.jp/isc/msca/of365.html

 

演習例題(1):

数値情報:野球選手である大谷投手の過去6年間の打率と打点数を以下に示す。

このデータから1つの複合グラフを作成する。

 

2019年:打率: .286, 打点:62

2020年:打率: .190, 打点:24

2021年:打率: .257, 打点:100

2022年:打率: .273, 打点:95

2023年:打率: .304, 打点:95

2024年:打率: .310, 打点:130

 

以下のデータをExcelにコピーして,セルの書式設定で表示形式を整えて表を完成してください.

打率

打点

2019

0.286

62

2020

0.190

24

2021

0.257

100

2022

0.273

95

2023

0.304

95

2024

0.310

130

 

手順:

1)MS―Excelを用いて表を作成する。

2)まず,メニューバーの挿入からグラフを選択し,「縦棒グラフ」(集合縦棒)でグラフ化する.

3)メニューバーのグラフツールのデザインの「データの選択」(グラフを選択しプルダウンのメニューでも選択できる)して,凡例項目から「年」を削除し,代わって横軸ラベルの編集を用いて年の書かれたセルを選択して横軸を年号の数値にする.

4)メニューバーのグラフツールのレイアウトの「グラフタイトル」「軸ラベル」などを用いてグラフのタイトル,軸のラベルや単位を明記する.

5)打点や打率のどちらかの棒グラフを選択し,右クリックからメニューを開き,「データ系列の書式設定」を選択し,「系列のオプション」にある使用する軸を第2軸に変更する.

6)打点や打率のどちらかの棒グラフを選択し,右クリックからメニューを開き,「系列グラフ種類の変更」を選択し,グラフの種類を変更する(折れ線などに変更).

7)5)と同じく「データ系列の書式設定」を用いて、各数値を示すパターン(線とマーカー)を変えてみる.

8)データ系列の書式設定を用いて、主軸と第2軸を変えてみる.

9)各数値のグラフの種類を変えてみる.グラフツールのレイアウトを用いて軸や目盛線を変更してみる.

  

   

演習例題(2): 今回は、これを演習問題として、以下に回答を求めています。Oh-o! Meijiシステムのアンケート機能で回答してください.

      数値情報:2003年の東京の平均気温とビールの出荷量のデータを以下に示します.(ビール酒造組合資料(国内主要5社データ),気象庁資料より)

     

 

以下のデータをExcelにコピーして,セルの書式設定で表示形式を整えて表を完成してください.

平均気温(東京)(度)

ビール出荷量(kl

1

5.5

221366

2

6.4

217185

3

8.7

293518

4

15.1

311359

5

18.8

327715

6

23.2

405015

7

22.8

399664

8

26

379323

9

24.2

315034

10

17.8

300526

11

14.4

308723

12

9.2

455253

 

           このデータから,複合したグラフを作成してみましょう.

1)複合グラフから読み取れることは,どんなことでしょうか?

   Oh-o! Meijiシステムのアンケート機能で回答してください.

 

2)他のグラフとして散布図を作成し,散布図から読み取れることについて考えて見ましょう.

・エクセルの表のセルの「平均気温(東京)(度)とビール出荷量(kl)」とその下の数値を選択して、グラフの「散布図」を選択し、グラフを作成してみましょう。(横軸が平均気温で、縦軸がビールの出荷量)のグラフで、値が点で示されたものです。

・散布図の点の配置から、読み取れることはなんでしょうか? 

   Oh-o! Meijiシステムのアンケート機能で回答してください.

・また、点の1つをマウスの右ボタンで選択し、プルダウンのメニューを表示させて、その中の「近似曲線の追加」を選択します。右側に出てくる近似曲線の書式設定で、「線形近似」が選択されているとグラフに各点から求められたグラフの傾向を示す近似直線が表示されます。この線からもデータの傾向がわかります。

・さらに、近似曲線の書式設定の下の方にある「グラフに数式を表示する」のチェックボックスをチェックします。すると、近似直線のところに数式が示されます。この式のXに気温としての値をいれると、ビール出荷量を出すことができます。

 

また,絵グラフなども考えて見ましょう.