-------------------------------------------------------- ============= 応植研ニュースVol.11 No.2 ============= -------------------------------------------------------- 2006年05月02日発行 〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1 明治大学農学部農学科応用植物生態学研究室 編集 倉本宣・菊地哲理・高橋伸明・圓實裕美 URL http://www.isc.meiji.ac.jp/~seitai -------------------------------------------------------- 【梅雨時の研究室の活動から】 倉本 宣  この2年間はあまり時間が取れませんでしたが、今年度から は学生と一緒に行動する時間をしっかり持つようにしたいと思 っています。何と言っても、教員は学生とかかわることが仕事 なのですから。6月は、ホタルにかかわる企画を中心に考えて います。  生田緑地にゲンジボタルを観察にいくとともに保護のためのパ トロールに参加して、昨年度の今井さんの卒業研究が実際に役 立つようにしようと考えています。  黒川の青少年野外活動センターに宿泊して、夜の黒川を調べ てみる予定です。共同研究者の多田先生がセンターの指定管理 者の国際自然大学校の野口所長に引き合わせてくださり、協働 してできることを考えているところです。まず、黒川の自然情 報の提供から始めます。  黒川の海道谷戸の放棄水田に簡単なビオトープを学生実習で つくっています。とはいえ、実際に作業するのは1日だけで、 今月末の予定です。学生のプランは夢いっぱいなのですが、造 り過ぎはよくないというのが私のモットーです。果たして、ト ンボが来るような水たまりができるでしょうか。この企画は鳥 取大学の日置先生が日大の授業として行っていた企画を簡単に したものです。アイディアを分けてくださった日置さんにお礼 を申し上げます。 【小石川植物園】                       3年 圓實裕美  5月14日(日)に、ゼミの補講として小石川植物園に行きまし た。  東京大学の教育実習施設だそうで、このような機会がなけれ ば私にはかすりもしない施設です。人生日々経験あるのみです。  園内で一番印象に残っているところはやはり分類標本園、そ して薬園保存園です。分類標本園では、分類体系に従って植物 が植えてあるそうです。同じ科のもの同士の共通点などが分か らないだろうかと個々を比較して見ていましたが、まだまだ素 人眼にはよく分かりませんでした。のんびりしていた所為で半 分くらいしか見られなかったことが心残りです。薬園保存園で は一つ一つの植物に、どの部位がどんな作用があるか書いてあ って面白かったです。昔の人は本当に色々な植物を試してみた のだなと今更ながらに感心してしまいました。また機会があれ ば、今度はハンカチノキが見ごろな時期に行ってみたいです。 【千葉県立中央博物館】                      3年 高橋伸明  5月28日にゼミの補講で千葉県立中央博物館に行ってきま した。  まずオリエンテーションハウスで職員の方にあいさつして、 説明を聞きながら生態園の中を回りました。この生態園は職員 の方々が管理・維持を行っている植物群落園で、房総半島の代 表的な陸上生態系をできる限り自然に近い状態でモデル的に再 現して展示することを目的としているそうです。海岸を再現し た砂地の植物園や、アカマツなどのマツ林、もともとそこにあ った自然をできるだけ人の手を加えずに維持している雑木林、 カモやウが観察できる舟田池という池などをまわりました。植 生の名前を教えてくれる案内板はもちろんクイズ形式で動植物 の生態を楽しんで勉強できるようになっていました。    博物館の中も一通り見学した後、地下の標本倉庫に行きまし た。そこには当時の新聞紙で包まれた膨大な量の植物標本が所 狭しと収蔵されていました。研究対象種が決まっている人たち はその種の標本を探していました。  僕たち3年生は戦前の新聞記事にを見て当時のニュースやTV 番組や広告などで夢中になるという場面もありました。ちなみ にケネディ大統領暗殺の記事もありました。  なお千葉県立博物館のHPを見たら、最近ハトがガラスに激 突したそうでその跡がはっきりと残っていました。キレイに写 っているのでよかったらご覧ください。 【これからの予定】 6月11日9:30 福生市永田橋 カワラノギクプロジェクト 6月16,17,18,23,24,25日 生田緑地ホタルパトロール 事前に下見に行きます。授業の受講生も含めて、参加 者が2名以上いるときだけ、パトロールに参加します。 6月25日 黒川ビオトープ整備 6月25〜26日 黒川青少年野外活動センターに宿泊 6月27日15時〜16:30生田校舎中央校舎0413  講演「開発前の多摩ニュータウン」大石武朗さん 大石さんは多摩ニュータウンの整備にその初期から関 わってきた公団(現在の都市再生機構)の職員だった 方で、多摩ニュータウンの開発前後の写真集を作られ たり、写真展を開催されたり、なさっています。私た ちは隣の黒川や町田市北部で研究しているので、開発 前の多摩ニュータウンのようすについて教えていただ こうと考えています。 --------------------------------------------------------  いつも応植研ニュースをご覧いただき、ありがとうございます。 応植研ニュースはメーラーやブラウザの表示をMSゴシックなどの等 幅フォントに設定していただくと、見やすくご覧いただくことがで きます。  新聞係は今年もよりよい応植研ニュースを目指し、新3年生とと もに歩んでいこうと考えております。これからも応用植物生態学研 究室をどうぞよろしくお願いいたします。 応用植物生態学研究室 新聞係 ohshokunews-request@mail.goo.ne.jp