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応植研ニュース Vol.14 No.2
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2009年12月2日発行
〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1
明治大学農学部農学科応用植物生態学研究室
編集 倉本宣・北嶋裕一・林恒至
URL http://www.isc.meiji.ac.jp/~seitai
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■ どんぐり拾い
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4年 小泉 恵祐
来春より黒川農場の造成工事が着工されます。造成工事で生じた
裸地をその地域の系統の苗木によって緑化するということを目的に
、昨年よりどんぐり拾いをはじめました。集めるどんぐりはコナラ
、クヌギ、シラカシの3種です。2年目を迎えた今年は現時点で合計
4901粒まで集まりました。これらのどんぐりがどうか「となりのト
トロ」のワンシーンのように無事に芽吹いて、苗木となってくれる
ことを願って止みません。
また同時に低木(ガマズミ、コバノガマズミ、ゴンズイ、ムラサキ
シキブ、イヌザンショウ、マユミ)の果実についても採取し、合計1
2597粒集まりました。これらの果実は発芽を促進させるため、人力
で果肉を除去した後、発芽床に播種しました。じっくりと果実を観
察することができましたが、果肉除去がなかなかの強敵でした。文
献によれば、これらの果実は鳥類によって被食され、胃の中で果肉
が消化された後、フンと一緒に種子が排泄されることで発芽が促進
されることが知られています。人力果肉処理vs鳥類果肉処理の戦い
。私たちに勝ち目はあるのでしょうか。
■ ひらめきときめきサイエンス
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3年 小林 大悟
11月1日にひらめきときめきサイエンス「どんぐりから学ぼう〜
秋の黒川〜」を実施しました。本事業では、植物には変異があると
いうことをドングリの大きさと形を通して児童に理解してもらうこ
とを目的に、小学生と一緒にドングリの採集と計測を行ないました
。そして、そのデータを用いてヒストグラムを作成しました。採集
したドングリはコナラとシラカシです。参加してくれた小学生たち
は自然や生物が好きな子が多く、ドングリ採集も非常に楽しんでく
れていました。また、休憩中に草笛を教えていたグループもあり、
子供達も自然に親しめていたように思います。初めて見る計測器具
に目を輝かしていた子やカエルに興味津々な子、バッタを見ていた
子などそれぞれが色々なことに関心を持って動いていました。たっ
た10人くらいの子達の中にも様々な興味があったことが私にとって
とても印象的でした。この興味を少しでも伸ばすことが出来ればこ
ういった活動にはすごく意味があると思います。
■生明祭
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3年 田村 成美
今回は展示発表「きて、みて、かんじて黒川の自然」ということ
で黒川での「田んぼ作業の様子」や、「黒川の自然について」、「
黒川の動物」や「黒川の植物」についてのポスター、またそれに関
連して「里山」を説明するポスターを制作しました。他に、「カワ
ラノギクプロジェクト」についてのポスターも作りました。
ポスターの説明をしましたが、会場に来てくださった方々はみな
さん熱心に聞いてくださいました。小さな子どもたちのウケがなか
なかよく、たくさん質問をしてくれたのが微笑ましかったです。
今までは黒川谷戸プロジェクトにしろ、カワラノギクプロジェク
トにしろ、研究室の中だけで外部の反応があまり無かったのですが
このように反応が返ってくると「研究をした」という実感が湧き、
これからの励みになりそうです。
■OB会について
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3年 林 恒至
生明祭初日の11月21日に、登戸の元海で19時から行われました。
お店の入口に、団体名を「応用食物生熊学研究室」と書き間違えら
れるハプニングもありましたが、倉本先生、OB・OG25名、学生21名
総勢47名にご参加いただきました。倉本先生の最近のお悩み話と乾
杯からOB・OGの方々との交流が始まり、研究や職場の雰囲気などの
貴重なお話を楽しく聞かせていただきました。最後に、恒例である
3年生の自己紹介とこれからやる予定の研究内容を紹介して、先生
が締めて無事に終えました。OB・OGの方々ご参加ありがとうござい
ます。これからも、貴重なお話を聞かせていただければと思います。
■ 先生から
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【 忙しくなってきた応用植物生態学研究室 】
しばらくぶりで研究室ニュースを発行することになりました。今
回から3年生の林くんが主なしごとを引き継ぎました。
3年生の後期の授業のひとつである復元生態学の兼任講師を東京農
工大学名誉教授の亀山章先生にお願いすることができ、毎週月曜日3
時半過ぎに先生が研究室を訪ねてくださることが楽しみです。輿水
先生のお話では、お二人は大学1年から4年までの同級生で、デコボ
ココンビだったそうです。
研究室では「教育研究高度化のための支援体制整備事業」により
、5名の方に、黒川の研究に参画していただいています。黒川では、
農場を通して地域の一員となって、地元学を志したいと思っていま
す。今年度はそのための準備をしていくつもりです。
■ お知らせ
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「環境・街づくり」に関わるさまざまな団体の情報の交換,交流を
目的とした勉強会が12月13日(日)に行われます。
倉本とM1の中村が「自然を生かした地域づくり・・・多摩丘陵と
伊豆諸島から」という
演題で15分程度発表する予定です。
皆さま,ぜひともご参加ください。
「環境・街づくり その後・これから」
日時:2009年12月13日(日)9時半〜17時
場所:文京区民センター(東京都文京区本郷4-15-14:都営三田線春
日駅 文京区民センター側出口すぐ)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
参加費:一般500円 学生250円(施設使用料に充てます)
プログラム概要
午前の部 9時半から12時半
ドキュメンタリー映画「朋の時間」上映 ほか
午後の部
13時15分〜16時
その後世代から,これから世代からの報告(各15分)
16時〜17時
お茶を飲みながら歓談
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いつも応植研ニュースをご覧いただき、ありがとうございます。
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これからも応用植物生態学研究室をどうぞよろしくお願いいたし
ます。また、新聞係へのご意見やご質問などございましたら、下記
のメールアドレスまでお寄せ下さいますよう宜しくお願いいたしま
す。
応用植物生態学研究室 新聞係
ohshokunews-request@mail.goo.ne.jp
また過去の応植ニュースや研究室の情報などを応用植物生態学研
究室のHPに更新していますので、下記のURLからご覧ください
。
L.A.P.E. 応用植物生態学研究室
http://www.isc.meiji.ac.jp/~seitai/
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kuramoto noboru