subject:応植研ニュース Vol. 12No.6 from:"kuramoto noboru" to:倉本 宣 date:Fri, 25 Jan 2008 14:30:25 +0900 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵          応植研ニュース Vol. 12No.6 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ 2008年1月25日発行 〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1 明治大学農学部農学科応用植物生態学研究室     編集 倉本宣・高橋伸明・圓實裕美・中村光一朗 URL http://www.isc.meiji.ac.jp/~seitai _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄ 新年明けましておめでとうございます。2008年も応用植物生態学研 究室と共に応植研ニュースをよろしくお願いします。  さて,今号の応植研ニュースは,生明祭を終えて,第3回河川生態 の研究・勉強会,中間発表会を終えて,OB・OG会です。 【生明祭を終えて】 3年 川原健 11月23日から25日の3日間、生田キャンパス内は多くの学生 の活気でいつもとは違った雰囲気が漂っていました。一年に一度の 学園祭、生明祭です。 多くの団体が模擬店や展示を出展する中、応用植物生態学研究室 も農学部2号館の一室を借りて展示を行いました。今回の出展では、 研究室での活動の展示以外にも07年8月に行われた多摩川親子自 然教室の展示と、今年度から活動を始めた生田ボランティアセンタ ーの里山活動分室の展示も同じ部屋で行うことになりました。 研究室の展示はカワラノギクプロジェクトと今年度から行われて いる黒川谷戸プロジェクト、そして谷戸プロジェクトの中から水田 での活動に注目したものの大きく3つに分かれ、学生が3つの班に 分かれてポスターや展示物の作成を行いました。 同じ部屋で3種類の展示があるということで、準備の段階からボ ランティアセンターの学生の方にも関わって頂きました。また、親 子自然教室に参加してくださった方々を生明祭に招待し、どんぐり を使った工作とキャンパス内の自然観察を行うことになっていたの で、そちらの準備や打ち合わせも同時進行していました。 生明祭当日を迎えると、祝日と日曜を含んだ日程ということもあ ってか午前中から多くの方々が訪れてくれました。ファイバースコ ープを使った展示が特に人気があり、子供からご年配の方まで多く の人が楽しみ、また展示の内容に関心を示して下さいました。 自然教室に参加してくれた子供達との自然観察とどんぐり工作も、 子供達の自由な発想とエネルギーで次々と楽しい作品が生まれ、参 加した学生も皆楽しく過ごせました。 2日目にはOB・OGの方々との交流で、楽しいお話やここには 書けない様な過激なお話などを聞くことができ、楽しい時間も過ぎ あっという間に最終日になっていました。 3日間の日程を大きな問題もなく無事終了できたと皆が思った最 終日の夕方、展示室に知らせが入りました。この部屋の展示が生明 祭展示部門の地域連携賞を受賞することになったのです。この展示 に関わった全ての方の努力が展示を成功させ、さらに最高の形で評 価して頂いたことは本当に嬉しく思いました。 次回の生明祭でも皆で協力し、今回以上の展示を作っていきたい と思っておりますので、是非お時間がございましたらお立ち寄り下 さい。お待ちしております。 【第3回河川生態の研究・勉強会】                   客員研究員 岡田久子  去る11月8日、明治大学農学部4号館製図室において、河川生 態の研究・勉強会が開催されました。この勉強会を主催した河川生 態学術研究会多摩川グループ(メンバーは大学、国土交通省研究機 関と国土交通省京浜河川事務所)は1996年より多摩川の永田地区に おいて土木工学と生態学を統合した様々な研究を続けてきました。 応植研が参加している市民・行政・研究者の協働で行われているカ ワラノギクプロジェクトもこの研究会が母体となっています。 10年間続いたこの研究会は、今年度から会としての研究をいった ん中断し、東京近辺の河川で研究保全に携わっている方々や将来そ れを目指す学生に呼びかけて、研究発表や討論を行うことで、将来 必要となる生態研究のテーマを模索しています。  勉強会では、「平成19年台風9号による出水について」、「糸 状緑藻カワシオグサの分布と河床礫の安定性との関係」、「木曽川 におけるオオキンケイギクの繁茂と生態的特性」、「永田地区にお ける鳥類標識調査結果とその課題」、「荒川流域水辺林の動態と再 生・修復」の報告があり、流量が増加した時の河道や生物への影響、 外来性植物の繁茂、他流域の研究状況などのさまざまな分野の話が 聞けました。また、懇親会+ポスターの部では3名の大学院生によ るポスター発表が行われ、ビール片手になごやかに議論する姿が見 られました。魅力ある河川を守り、作り出すためには、このような 勉強会で積極的に学ぶことが、新しい視点と新鮮な活力を育むと感 じました。  今回の勉強会は東大、農工大に続き3回目。応植研メンバーがこ の勉強会のアレンジをがんばってくれたおかげで、明治大での開催 の評判は上々でした。応植研には川の研究をしている学生は少ない ですが、この勉強会を機に川に興味を持ってもらい、一人でも多く の川の研究者が増えることをひそかに期待しています。                               【中間発表会を終えて】                        4年 高橋伸明  去る12月3日にアメニティー緑地学研究室、緑地工学研究室と我 が応用植物生態学研究室合同で卒業論文中間発表会が行われました。 肌寒さが増した曇りの日でしたが、ピリピリとしたムードは無くむ しろ和やかな印象がありました。発表者という立場で参加しました が、合同発表会を4年生の立場でみても他の研究室の発表内容は 「離れているけど、どこか参考になる研究」でした。 今回の収穫は色々な立場を考えて発表会の準備が必要であること がわかったことでしょうか。生態学の予備知識がない人のためにわ かりやすく書くことはもちろん、他の研究室が研究目的に重きを置 いていることに対しても少しずつ考察で表現すべきだと感じました。 卒業論文本発表ではそういったことにも気をつけ、しっかりと前を 向いて一年間の成果を伝えられるようにしたいです。                      【OB・OG会】                     4年 榎本大輔  昨年11月の学祭の時期に、歴代の応植のOB・OGの方々を迎へ、毎 年恒例のOB会が行われました。緑地系3研究室合同OB会には応植か らは6名、応植のみのOB会には20名以上のOB・OGの方々が参加して 頂きました。他の緑地系の研究室に比べ毎年応植は多くのOB・OGの 方々に参加して頂き、後輩である我々も嬉しくもあり、また多くの 先輩方との出会い、話し合う機会は貴重な時間となりました。 緑地系3研究室合同OB会では緑地工学研究室とアメニティー緑地学 のOBの方が仕事内容について発表されていて緑地の現場の話を聞く ことができ大変勉強になりました。 私はOB係として昨年と今年と夏休み頃から緑地系3研究室合同OB会 とあわせて準備をしてきました。昨年は先輩から与えられた通りの 仕事でしたが、今年は率先してOB会を指揮し、とても緊張していま した。しかし最後には、OB・OGの方々に気持ちよく過ごしていただ けたと聞き安堵しました。 応植のOB会では、私は特に会社での仕事内容などの話を教えても らったことが大きな収穫となりました。来年以降は自分自身もOBと して参加し、先輩として応植の後輩にアドバイスできるよう精進し て行きたいと思います。 これから社会に出ても、応植で学んだことを大切にしていきたい と思います。最後になりましたが、OB会に参加してくださったOB・ OGの皆様、どうもありがとうございました。この場を借りてお礼を 申し上げます。これからもたくさんのOB・OGの方々の参加をお待ち しています。                 ■ 先生から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ 【2008年の最初の号に当たって】  明治大学に移って今年は13年目になります。これまで、学生には やりたいことを研究してもらい、その成果の中から学問的なレベル に達したものを集めて研究室の研究としてまとめ、自分は自分で研 究をしてきました。このようにしてきたのは、学生には企画から発 表までの一連の研究活動全体を体験してもらい、そのことを通して 人間的に成長してもらいたいと考えたからです。  ところが、このようなやり方を続けることがむずかしくなってき ています。 私は校務が多くなり、自分の研究に使える時間が本当に少ししか 残っていません。特に問題なのは、雑務をこなすことに終始し、が っちりした研究を行う余裕がないことです。 科学者の不正によって、大学の会計が厳しくなり、研究室として 通常持っているべきものに対して目的を持ってもらっている科学研 究費などの研究費が使えなくなりました。そのため、比較的自由に 使える研究室が明治大学からもらっている研究費をそれに当てなけ ればならなくなりました。 学生や大学院生が自分のテーマで研究費を申請して使用できるこ とはほとんどありません。したがって、やりたいことを研究しても らいたいと思っていても、研究費を使わせることがほとんどできな いのです。 まもなく2年生が研究室に入ってきます。彼らとは、この研究室が 持っている研究資源についてきっちり議論して、お金はまったく使 わないで独自の研究をするか、研究室で確保している研究費と関連 して自分のやりたいことをみつけるか考えてもらおうと思っていま す。                   ■ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ 【 】                    _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄  いつも応植研ニュースをご覧いただき、ありがとうございます。 応植研ニュースはメーラーやブラウザの表示をMSゴシックなどの等 幅フォントに設定していただくと、見やすくご覧いただくことがで きます。  これからも応用植物生態学研究室をどうぞよろしくお願いいたし ます。また、新聞係へのご意見やご質問などございましたら、下記 のメールアドレスまでお寄せ下さいますよう宜しくお願いいたしま す。 応用植物生態学研究室 新聞係 ohshokunews-request@mail.goo.ne.jp  また過去の応植ニュースや研究室の情報などを応用植物生態学研 究室のHPに更新していますので、下記のURLからご覧ください 。 L.A.P.E. 応用植物生態学研究室             http://www.isc.meiji.ac.jp/~seitai/ -- kuramoto noboru