∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵          応植研ニュース Vol.11 No.7 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ 2007年2月23日発行 〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1 明治大学農学部農学科応用植物生態学研究室 編集 倉本宣・菊地哲理・高橋伸明・圓實裕美 URL http://www.isc.meiji.ac.jp/~seitai _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄  2月7日、卒論発表会が行われました。今号の応植ニュースは4年生 に卒論を書き終えての感想を書いてもらいました。普段は素っ気な い先輩も、200字という次数制限にも関わらず研究室への熱いメッセ ージを書いています! ■ 4年生から卒論発表会を終えて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ 【卒業研究を行って】                         4年 大橋 賢  卒業研究を行ってきて思ったことは、研究は、周りの人の協力が あってできることであると思いました。計画をたて、調査をし、解 析した後にまとめる。この作業を行う時にどのくらい多くの人に助 けてもらったことか。ありがとうございました。さて私は、大学院 に進学し、再び研究を行う訳ですが、今後研究をする際に考えてい こうと思うことは、人にも自然にもいいことは、どういうことなの かを考えて行っていきたいと思います。 【応植での2年間をふりかえって】                        4年 菊池 哲理  この場に抱負を書いてから、もう2年も経ってしまいました。あの 頃3年生だった自分が打ち立てた目標は自分には大きすぎたようで、 この2年間は失敗の連続でした。学生に任せられた研究を通して、自 由に研究する面白さと厳しさを体感しました。卒論発表会の15分間 の発表はいい部分だけですが、発表しなかった「失敗」から、多く のことを学んだ気がします。今後は応植に院生として在籍しますが、 卒論研究を教訓に、修士論文に向けて頑張っていきたいです。2年間 お世話になった皆様、ありがとうございました。 【2年間をふりかえって 】                        4年 小林 悠佳  卒論を提出することはできませんでしたが、いろいろなことを学 びました。特に、やりたいことをやっていいということを教えられ たように思いますが、これは今までやりたいことがあっても理由を つけて諦める傾向があった私にとって、大きな影響になるように思 います。同時に、人に迷惑をかけない範囲ですることも教えられま した。先生、先輩方、3年生、4年生、迷惑もかけてしまいましたが、 お世話になって、感謝しています。 【応植での二年間を振り返り】                        4年 坂田久幸  先日行われた卒論発表会で、二年間の研究生活が終わりました。 私の発表で倉本先生が良い質問をして下さったおかげで、私の研究 から本当に発信すべきメッセージを伝えることができました。倉本 先生、ありがとうございました。入室当初は、こんなに充実した二 年間になるとは全く思っていませんでした。  私は3年の頃は研究室の雰囲気に馴染めず、研究室のイベントにも あまり参加していませんでした。しかし4年になって事実上の研究が 始まってからは、植物と関わることの面白さに気づき、研究室での イベントにもできるだけ参加するようになりました。その中でも印 象深かったイベントは、小石川植物園と黒川青少年野外活動センタ ーでの宿泊です。  小石川植物園では多様な植物を興味深く見ることができた一方で、 倉本先生が精子発見のイチョウの樹を前に「こんなものを見せるた めにわざわざ皆を連れてきてしまいました、どうもすみません」と 冗談交じりに仰っていたのが面白く、未だに思い出し笑いをしてし まうほどです。黒川青少年野外活動センターに関しては触れないで おきます(笑)。  このように始めの1年間は研究室にあまり寄り付かず、最後の1年 間は用がなくても研究室にいた私から言えることは、楽しめるかど うかは自分次第だということです。研究もイベントも積極的に自分 から関わろうとしなければ、その価値を見出すことはできないので す。これから本格的に研究が始まる3年生は、就活・院試など大変だ とは思いますが、自分が好きでここにいることを忘れず、一生懸命 に楽しんでくださいね。また、多くのことを学ぶ機会を与えてくだ さった倉本先生と先輩方、どうもありがとうございました。 【2年間をふりかえって】                        4年 庄下 将司  とうとうこのときが来てしまいました。卒論発表会も終わり、残 すところ卒業式だけになってしまいました。  この2年間、いろんなことを勉強させていただきました。応植での 2年間は、植物や動物に関する知識を得ることだけでなく、自分の研 究について対象種・調査地・調査方法を選ぶこと、自分の研究内容 を発表することなど、他では経験できないような新しいことの連続 でした。研究室入室当時は自分が何をすればよいのかもわからず、 困っている度に先輩方や倉本先生に助けていただいた気がします。 そのおかげで、十分満足できるほどではありませんでしたが、なん とか卒論を書き上げ、発表することができました。今後は、この2年 間を通して得た保全生物学の知識を活かして、大学院生活を過ごせ ていけたらと思っています。本当にありがとうございました。  今後の応植の益々のご活躍をお祈りいたします。 【卒論発表会を振り返って】                      4年 橋本 和佳子  卒論発表会は緊張したのですが、冷静に発表できました。正直な ところ、満足なパワーポイントを提出することができませんでした。 しかし、それでも口頭で伝える内容をぎりぎりまで考えました。初 めて聞く人でも理解しやすいか、個々のスライド説明ではなく全体 の流れの中で説明できているか、話す速度と時間は適当か、などと。  そのため、発表の練習は直前になり、回数も少なかったです。発 表を補佐してくれた高橋君には申し訳なかったですが、信頼できた ので安心して発表できました。一人ではあのような発表はできず、 本当に研究室の皆様のお陰だと思っています。  最後になりましたが、今までありがとうございました。研究室で の経験を大切にしてこれからの新たな道を進んでいきたいと思いま す。 【研究生活を終えて】                    4年 羽鳥 祐子  とにかく、研究室生活で得られたものは数え切れないほどで、先 生や仲間への感謝の気持ちは言葉で表現することができないほどで す。更に、今しか関われない黒川農場予定地の研究に携われたこと は、自分の研究はどうあれ、誇りに思います。長い人生のたった2 年間ですが、非常に濃密な2年間だったと感じています。これから もそれに劣らない密度の濃い人生を送れるよう、すがすがしく卒業 したいです。 【2年間の卒業研究を終えて】                        4年 目次 裕介  私が応用植物生態学研究室に入って2年、ようやく研究生活が終わ り、何とか卒業論文の提出までたどりつくことができました。  この2年間は、「研究」という初めての試みの中で、自分の好きな ことに打ち込む面白さ、自分で考えて動くことの大切さ、困難に当 ったときに前向きに考えてあきらめずに続けることの大切さなど、 色々な事を学べた有意義な時間でした。また、研究を進めていく中 で、調査地域に住む方々と親しくなることができたり、ゼミ合宿で は三宅島に行くなど、この先の人生でもう二度とできないかもしれ ない貴重な経験もできました。  卒業論文を完成させたことは、自分が初めて長期の作業をやり遂 げたことでもあり、これからの自分にとって大きなプラスになった と思っています。  この卒業論文を完成できたのは、倉本先生を初め、同じ研究室の 仲間や調査に協力してくださった多くの方々のお陰だと思っていま す。2年間、私を支えてくださった皆様、本当にありがとうございま した。この研究室で研究することができて本当によかったと思いま す。     ■ 3年生から来年への抱負 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ 【発表会が終わった後で感じた来年への卒論】                        3年 米山雄三  卒論発表会を聞き終わった後で感じたことは、どの先輩もそれぞ れが面白い内容を調べていて、よくまとめられていると感じました。 それと同時に、私も先輩たちように研究をして論文としてまとめ上 げることができるのかが不安になりました。  まだ大雑把にしか研究する内容が決まっていなくて、やりたいこ とができるのか、何をやるのか細かく決めていないこと、調査地で 何ができるのか、などの不安要素がいっぱいです。そして、就職活 動に忙しくてなかなか研究のことについて頭がまわりません。しか し、先輩方も同じような境遇で過ごしてきたと思うので自分もでき る限り卒論の準備をしていきたいと思います。  私の今考えている研究内容は、社寺林について研究をしようと思 っています。もともと都会の中にある緑や植物、とりわけ樹木に興 味があったので都市の中にある社寺林について研究しようと考えて いて、その中で時代による変化がなかったかを調べたいと思ってい ます。戦後にすぐ撮られた空中写真や鳥散布によって種の範囲を広 げる植物を調べることによって、現在までに変わってきていないか を知ろうと思っていますが、実際に変化を知ることができるかは分 かりません。今は頭打ち状態です。  社寺林について研究がしたいと思ったのは、去年に参加した生態 学会の中での発表がきっかけでした。今年も来月・三月に生態学会 が開催されます。それに参加して、よいアイデアや発表者の研究を 聞いて、研究に対するモチベーションを上げていきたいと思います。 ■ 先生から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ 【2月の応用植物生態学研究室】                           倉本 宣  2月の教員はとても忙しい。7日と9日、卒論発表会。7日、緑地系 3研究室合同追いコン。9日、卒業論文の受理と卒業生との懇親会。 12日、研究室の追いコン。4回の入学試験監督。22日、修士論文発表 会。大学の今年度の会計も2月末締めなので、予算の執行にも頭を使 わなくてはならない。  今年はM2がいないので、修士論文はなく、卒業論文の発表だけ だったので、例年は1回の読み合わせを2回行うことができた。2回目 には1回目と大幅に異なる修正をしたくなった論文が2編あり、もっ と早い時期に修正作業を始めて何度も修正すればもっといい論文に なるかもしれないと思った。ただし、直しすぎてしまったという反 省もあったので、直すことと直さないことをはっきり分けて対応し た方がよさそうである。  4月から研究室に所属する2年生8名には7日に研究室に集まっても らい、19日からゼミにも出てよいことにしている。  この時期には、いつも別れと出会いがある。卒業していく学生が 社会の中で一人立ちしてやっていけるだけの経験を積むことができ たかよく気になる。来年度は1年生の担任なので、出会いは例年より もずっと多い。自分が大学に入学したときに高校までとはちがうこ とに驚かされた。1年生にも早く大学がどういうところか知ってもら おうと思っている。 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄  いつも応植研ニュースをご覧いただき、ありがとうございます。 応植研ニュースはメーラーやブラウザの表示をMSゴシックなどの等 幅フォントに設定していただくと、見やすくご覧いただくことがで きます。  これからも応用植物生態学研究室をどうぞよろしくお願いいたし ます。また、新聞係へのご意見やご質問などございましたら、下記 のメールアドレスまでお寄せ下さいますよう宜しくお願いいたしま す。 応用植物生態学研究室 新聞係 ohshokunews-request@mail.goo.ne.jp  また過去の応植ニュースや研究室の情報などを応用植物生態学研 究室のHPに更新していますので、下記のURLからご覧ください 。 L.A.P.E. 応用植物生態学研究室             http://www.isc.meiji.ac.jp/~seitai/