揚水車の技術史
シリアのオロンテス川にかかるノーリア揚水車(noria)
シリアのオロンテス川流域の都市ハマーは、9世紀頃より大型のノーリア揚水車群で有名で,今日現存する数台のうち最大のものは直径が約27mに達し,ほぼその直径に匹敵する高さにまで揚水が可能である。
写真1>Al Nouri mosqueの正面にある3台のノーリア揚水車
--- 左側から Al-Jabariyya,As-Sahuniyya,Al-Kaylaniyyaと呼ばれている。
[出典]撮影者Heretiq、撮影日時2005/8/14
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Hama-3_norias.jpg
写真2>日本リーダーズダイジェスト社『世界発明物語』1984年、p.142
シリアのハマーにあるオロンテス川岸ケイラニ城のノーリア水車(17世紀建造のもの)
関連用語解説
オロンテス川
「レバノンのベカー高原のバールベク地方を源流とし,シリアのホムスやハマーを北方に貫流,トルコのアンタキヤ近くで地中海に注ぐ川。シリア西部最大の川で,全長約497km。シリアの灌漑・土地開発にとって重要な水資源の一つとなっている。」(平凡社『世界大百科事典』より)