MANIPULATION LAB. MEIJI UNIV. JAPAN Contact | ENGLISH
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研究内容
 腱駆動機構の研究
 歯車列機構の研究
 ハンドの制御
 ハンドの遠隔制御
 脚ロボットの研究
 弾性関節の制御
本研究室では、ロボットハンドの研究を中心に、短下肢装具、弾性関節ロボット、歩行ロボット、ロボットアーム、ヘリコプターなど、以下のような様々なロボットシステムの研究を行っています。

◎ ロボットハンドの研究

下図はロボットハンドの研究のイメージを表したものです。ロボットハンドは、大きく、ハンドの設計、必要な把持動作を選択する意思決定法の設計、および手の詳細な動きを実現する制御器の設計から構成されます。

ロボットハンドの設計は、小さい筐体に多くの関節をもつ機構を組み入れる必要があります。このために重要なのが伝達機構の設計です。アクチュエータとリンクの切り離しが容易で小型化がしやすい腱駆動機構やメンテナンス性の高い歯車列機構を中心に様々な方法を用いてロボットハンドを設計する方法を研究しています。

上位制御系は意思決定は2010年ごろまで自動化が難しい課題でした。そのため、人間が直感的に支持できるような監督型(スーパーバイザリ)制御方法を中心に研究してきました。近年、Deep Learning等の学習理論の発展に伴い、意思決定も本格的な研究対象となってきました。今後は、この意思決定も含めたロボットハンドの制御系の研究が重要になって来ます。

一方、意思決定だけでは把持操作はうまくいきません。これには、器用な動作を可能とする制御器が必要となります。ロボットハンドの制御として、2000年代前半から握力把持や精密把持など、複数の方法で動的に安定な把持制御方法を構成する方法を研究しています。




◎ 腱駆動機構の研究

腱駆動機構とは、”腱(ワイヤ)”でリンクを引っ張るロボット機構です。左図は腱駆動機構の例です(左側の二つの円はモータを表し、右の円はプーリ、プーリとリンクをつないでいる線が腱に相当します)。このモータが腱を引っ張ると、腱につながれたロボットが動きます。

腱駆動機構は、ワイヤ駆動機構やケーブル駆動機構と呼ばれることがあります。しかしながら、厳密にいうとこれらと腱駆動機構は区別する必要があります。なぜなら、ケーブル・ワイヤといった名称は、そのハードウェアに由来します。そのため、ワイヤ(ケーブル)がループ状になって、関節を押し引きできる場合でもこのように呼びます。一方、腱駆動機構は、人間の腱のように引っ張る機構のみに用いられます。

腱駆動機構はもともとモータをリンク部から切り離して、ロボット自体を軽くするために開発されました。そのため、ロボットの手のような小型な機構によく用いられます。また、腱に柔らかさを持たせることで、人間の筋のような柔らかい特性を模倣できるため、人間と共存を目指すような柔らかいロボットにも多く採用されます。柔らかさを持たせる典型的な方法は、ワイヤの経路中に弾性要素を挿入する方法です。これにより筋肉が持っているといわれるバネの性質を実現することができます(右図参照)。

腱駆動機構は、引っ張ることのみでロボットを動かすため、通常、関節の数より多い数のモータが必要となります。このような腱駆動機構をうまく制御しようとするためには、腱の柔らかさを考慮しながら、引っ張ることだけでうまく制御する方法を考える必要があります。そのため、通常のロボット機構より複雑な制御方法を考える必要があります。

下図の腱駆動機構は、すべての腱にモータが取り付けられていますが、実際にはこれらのモータをバネに置き換えて使うことがあります。こうすると、いくつかの関節が自由に動けなくなる可能性がでてきますが、うまく設計すると物体に馴染む動作や関節が連動する動きを簡単に実現することができます。例えば、人間の人さし指を見てみると、先端の関節は一つ手前の関節と連動して動き、先端だけ自由に動かすことができません。このような動きをうまく設計するには、腱駆動機構を解析や設計法が必要となります。下記の図は、腱駆動機構の分類を表したものです。腱駆動機構は、同じ姿勢を保っていられるか(平衡点の存在)と幾つの関節が独立に駆動できるか(駆動自由度)ということで6つのクラスに分類することができます。この分類に基づき、腱駆動機構の設計法を設計しました(Ozawa et al., IEEE TRO 2014)。


下左の写真はこの設計法に基づき、腱駆動機構により開発した指ロボットです。このロボットは、人の指のように、指先が環境に接触していない状況では連動して動き、外から力が加わるとなじむように動きます(Ozawa et al., Autonomous Robots, 2014)。また、下右の写真は、同じ手法を用いて設計された腱駆動型ロボットハンドです。このハンドはほぼ成人男性と同じ大きさであり(指先から掌の下の部分まで約200mm, 重さ約440g)、少ない数のモータで複数の把持が可能です。





Selected publications:

  H. Kobayashi, R. Ozawa : " Adaptive neural network control of tendon-driven mechanisms with elastic tendons ", Automatica, Vol.39 No.9,pp.1509-1519,2003

  Ryuta Ozawa, Hiroaki Kobayashi ,Kazunori Hashirii: " Analysis, Classification and Design of Tendon-Driven Mechanisms ", IEEE Transactions on Robotics, vol. 30, No.2, pp.396-410, 2014

  Ryuta Ozawa, Kazunori Hashirii, Yotaro Yoshimura, Michinori Moriya, Hiroaki Kobayashi, " Design and Control of a Three-Fingered Tendon-Driven Robotic Hand with Active and Passive Tendons ", Autonomous Robots , vol. 36 No.1-2, pp.67-78, 2014 (featured article by Advances in Engineering)

  R. Ozawa, K. Hashirii, H. Kobayashi, "Design and Control of underactuated tendon-driven mechanisms", Proc. of the 2009 IEEE Int. Conf. on Robotics and Automation, Kobe, JAPAN, pp.1522-1527, May, 2009

 

◎ 歯車伝達機構の研究

腱駆動機構により、様々な特性を持つ伝達機構が作れることがわかりました。一方、腱駆動機構はその伝達系設計が複雑であり、常に腱をたるまないようにするためのバイアス張力をかけるあり、メンテンナンスが必要となります。そこで、伝達構造はそのままで、メンテナンス性を向上させるために、歯車列を用いた伝達系の設計法を開発しました(Ozawa et al. TRO2016)。この方法により、多くの劣駆動ハンド(関節の数よりモータが少ないハンド)を開発しました。その一部は、STLファイル等をオープンソース化し、3Dプリンタがあれば、ねじや接着剤等を用いなくても組み立てられる機構なども開発しました(Hirano IROS2017)。

また、母指球構造を用いた機構と制御を組わせることで、従来難しかった様々な物体の把持を可能にしています(Advanced Robotics, 2020)。


Selected publications:

Ryuta Ozawa, Yuuki Mishima, Yasuyuki Hirano, “Design of a transmission with gear trains for underactauted mechanisms“, IEEE Transactions on Robotics, Vol. 32 No.6,pp. 1399-1407, 2015

H. Hirano, K. Akiyama, R. Ozawa, "Design of low-cost and easy-assemblable robotic hands with stiff and elastic gear trains ", Proc. of the 2016 IEEE/RSJ Int. Conf. on Intelligent Robots and Systems, Dejeon, Korea, Oct., pp.864-870, 2016

Tomoo Yoneda, Daiki Morihiro, Ryuta Ozawa, "Development of a multifingered robotic hand with the thenar grasp function", Advanced Robotics, Vol.34 No.10, pp.661-673, 2020



◎ ロボットハンドの制御

ロボットを把持する方法の代表的な方法はとして力閉包(フォースクロージャ)という概念があります。これは、静的に把持力が安定化でき、物体に対する任意の(方向の)外乱を打ち消すような指先力の発生可能性を示す方法です。一方、この概念は物体に働く外力に対抗したり、物体を安定化したりする指先力を実際に発生する方法についてはなにも示していません。このためには別の方法が必要となります。本研究の焦点となっている動的安定法は、物体に外力等が働いて把持状態にずれが生じても、もとの安定な状態に復帰できる方法を考えます。従来のロボットハンドの動的把持制御の多くは、計算トルク法や適応制御法に基づく方法を用いていました。これらの方法は指ロボットや把持物体の詳細な動力学モデルや初期姿勢、現在の姿勢など、把持物体に関する詳細な知識を必要です。また、この方法の把持ができているかの判断は別に用意された把持力の計画問題に依存しており、この条件を満足するために把持力を計測し、その収束性を保証しなければなりません。そのため、力センサ無しでは目標把持力への収束性が保証できないので、システム構成は非常に高価になります。

一方、本研究では、受動性に基づく安定把持制御方法により安定化を行っています。この方法は、2000年頃に有本らによって提案された方法です(Arimoto, 2000)。当初は、視覚センサを必要としていましたが、2004年頃に外界センサ(視覚センサや力センサ)を用いず、物体の情報も用いずに制御する方法の拡張に成功しました(Ozawa, TRO2005)。これにより、非常に安価でロバストなロボットハンドの制御システムを構築することが出来ます。

現在、理論的には長方形、多角形、円形の物体を把持する方法への拡張にしか成功していませんが、実験的には日常の多くの物体を掴んでも安定に動作することが分かっています。




References & Selected publications:

   S. Arimoto, P. Nguyen, H. Y. Han, and Z. Doulgeri, "Dynamics and control of a set of dual fingers with soft tips " Robotica, vol. 18, no. 1,pp. 71?80, 2000

  R. Ozawa, S. Arimoto, S. Nakamura, and J.-H. Bae, " Control of an Object with Parallel Surfaces by a Pair of Finger Robots without Object Sensing" IEEE Transactions on Robotics, Vol.21 No.5, pp. 965- 976, 2005

◎ ロボットハンドの遠隔操作

ロボットが作業を選択する際の方法として、状況をロボットが判断し、自立的に作業を選択する方法と人間が状況を判断し、ロボットに行わせる動作を選択する方法の二つがあります。近年、前者の研究にかなりの進歩がみられますが、人間の判断に比べるとまだまだ隔たりがあります。そこで、ロボットハンドの作業を選択する方法は、人間が判断し、それをロボットに伝える方法が一般的です。その代表的な方法が遠隔操作です。

ロボットハンドの遠隔操作を行う場合、通常マスタースレーブ方式を用います。マスタースレーブ方式は
1)関節角
2)(手先)位置
3)指の形を代表するパラメータ
のいずれかに関する情報をスレーブ側に伝達することで操作を行います。しかしながら、物体の操作を行う場合、次の意味でこの方法は難しくなります。

1)人間の指とロボットの指の形が違うため、微妙な操作にずれが生じる。
2)物体を制御するための閉ループにネットワークと人が介在するため、操作者の負担が大きくなる。また把持の安定性にネットワーク等の遅れを考慮しなければならない。

安定に把持を遂行するためには、スレーブ側で把持等の安定性を確保するための制御ループが閉じている必要があります。そこで、物体操作を目的としたスーパーバイザリ(監督型)制御方式によるロボットハンドの遠隔操作系の研究を行っています。

従来のスーパーバイザリ制御は操作の直感性に欠けるため、ロボットハンドのような操作性の要求される作業にはほとんど用いられてきませんでした。一方、本研究では、操作性のよい制御システムを組むことで、マスタースレーブのような操作感をもつスーパーバイザリ制御システムを作ることを目指しました。

プレシェイピング・安定把持・姿勢角操作などを複数のマスター装置で動かすことやデータグローブを用いてロボットハンドに複数の動作をさせることに成功しています。





Selected publications:
   Y. Yoshimura, R. Ozawa, " A supervisory control system for a multi-fingered robotic hand using datagloves and a haptic device", Proc. of the 2012 IEEE Int. Conf. on Robots and Systems (IROS), Vilamoura, Portugal, Dec. 11, pp. 5414-5419, 2012

  R. Ozawa, N. Ueda," Supervisory control of a multi-fingered robotic hand with data glove", Proc. of the 2007 IEEE Int. Conf. On Intelligent Robots and Systems (IROS), Oct 29-Nov.2, San Diego, USA, pp.1606-1611, 2007

  R. Ozawa, T. Yoshinari, H. Hashiguchi, S. Arimoto, "Supervisory Control Strategies in a Multi-Fingered Robotic Hand System", Proc. of the 2006 IEEE Int. Conf. on Intelligent Robots and Systems (IROS), Oct 9-15, Beijing, China, pp.965-970, 2006

◎ 二足歩行ロボットの研究

これまで、国内を中心とした多くの研究施設で二足歩行ロボットの研究がされてきおり、すでに多くのすばらしい研究成果が示されています。これまで成功した方法のほとんどすべてはモデルに基づく制御方法(MBC: Model Based Control)と呼ばれています。この方法は、ロボット自身と床などの環境の詳細なモデルと零モーメント点(ZMP: Zero Moment Point)と呼ばれる転倒を引き起こす回転力が零となる点を力センサより計測できることを前提としています。この場合、ロボットや床などの情報が少ない場合や力センサがうまく働かない状況ではうまく動作することができません。また、ロボットの全身のモデル化は非常に難しいため、単純な集中質量モデルに置き換え制御を行い、その上で、その質量集中モデルの運動を邪魔しないような全身運動を計画するという2段階の方法で安定化を図る方法が一般的です。

そこで、本研究室では、MBCとは異なる受動性に基づく制御系(PBC: Passivity Based Control)により、2足歩行ロボットを安定化する研究を行っています。一般的に、PBCは、MBCに比べ、圧倒的に少ないロボットに関する情報で制御することができます。また、PBCは、MBCよりモデル誤差に対して頑丈であることが知られています。しかしながら、このPBCの制御系設計は難しいため、歩行ロボットにはほとんど用いられることがありませんでした。

本研究室では、この受動性に基づく方法を用いてロボットのバランスを制御する方法を開発し、シミュレーションや実験にて、この方法がうまく動作することを確認しています。この方法は、バランス安定化に対して、従来必要とされた力センサが不要であることが分かっています。また、地面の傾きや柔らかさに対して頑丈であること、全身運動もバランスと同時に制御できることも確認しています。





Selected publications:
  Ryuta Ozawa, Takumi Kamioka," “Passivity-Based Multi-Contact Balancing of Humanoid Robots Based on Power-Conserved Transformations”, IEEE-RAS 21st Inter. Conf. Humanod Robots, November 29, 2022

   Ryuta Ozawa, Yuki Kakei, Junya Ishizaki, " "Passivity-based posture control of a humanoid robot using a power-conserved transformation", " Advanced Robotics, Vol.35 No.24 pp.1485-1499, 2021

  R. Ozawa, J. Ishizaki," Passivity-Based Symmetric Posture Control and the Effects of Mass Distribution and Internal Impedance on Balance",, " Proc. of the IEEE Int. Conf. on humanoids, Osaka, Japan, Nov. 30, pp171-176, 2012

  R. Ozawa, J. Ishizaki, " Passivity-Based Balance Control for a Biped Robot", Proc. of the Conf. on Robotics and Automation, Shanghai, China, May 5-13, pp550-556, 2011

◎ 弾性関節を持つロボットの制御

ロボットアームはただ姿勢決めをするだけでなく、その目的は何かと接触し作業を行うことにあります。このような制御は力制御と言われ、ロボットの研究の中でも歴史の古いものです。このような制御方法は大きく分けて二つあります。

1) 能動的力制御法
2) 受動弾性機構を用いた方法

1)は力センサを用いて接触力を測り、それに基づき制御を行う方法で古くから多くの研究が行われています。
2)はRemote Center Compliance(RCC)と呼ばれる機構に代表される方法で、力センサを必要としない方法です。
産業界では最も成功した力制御法の一つですが、基本的に軸挿し作業にしか用いられず、応用範囲が狭いのが欠点です。1990年代に入ってこの応用範囲の狭さを補うことを目指して様々な機構が開発されていますが、どれも実用レベルにはいたっていません。

この原因は弾性機構を持つロボットの動かし方にあるのではないかと考え、現在この弾性機構をもつロボットの制御系の研究を行っています。

Selected publications:

Ryuta Ozawa, Hiroaki Kobayashi, Ryota Ishibashi, "Adaptive impedance control of a series elastic actuator", Advanced Robotics, vol. 29 No. 4, pp. 273-286, 2015

H. Kobayashi, R. Ozawa : "Adaptive neural network control of tendon-driven mechanisms with elastic tendons ", Automatica, Vol.39 No.9,pp.1509-1519,2003

R. Ozawa, H. Kobayashi: "Response Characteristics of Elastic Joint Robots Driven by Various Types of Controllers against External Disturbances", Proc. of the 6th Inter. Conf. on Motion and Vibration Control, Saitama, Japan, August, pp.420-425, 2002 (PDF File)

R. Ozawa, H. Kobayashi: " Stability of PD Control Systems of Tendon-Driven Mechanisms with Nonlinear Tendon Elasticity", Proc. of 2000 Japan-USA Flexible Automation, Ann Aber, Michigan, July, 2000

R. Ozawa, H. Kobayashi: "Control of Coupled Tendon-Driven Mechanisms with Nolinear Tendon Elasticity", Proc. Pioneering Int. Symp. on Motion and Vibration Control in Mechatronics, Tokyo, Japan, April, pp.151-156, 1999

◎ オクルージョンに強いマニピュレータの制御

マニピュレータの手先位置を制御しようとする場合、あらかじめ持っているロボットの幾何学情報や視覚情報によりロボットの手先位置を計測する必要があります。前者を用いた場合、関節角度計測などから安定した手先位置情報を構成することができますが、あらかじめ持っている幾何学情報が不正確な場合、手先位置を正確に制御することができません。後者の場合、正確な手先位置制御を行うことができますが、手先が物の陰に隠れたりすると観測できなくなり、制御系が働くなります。

そこで視覚情報が得られるときは正確に、そうでないときは精度を犠牲にして安定性を確保することのできる制御系の研究を行っています。これにより、オクルージョンにロバストであり、その時々のセンサ情報に応じて安定性を損なうことなく手先位置を制御できるシステムを構築しました。

→オクルージョンがある時のシミュレーション (Movie: 0.58MB)

緑の四角で囲まれた領域では視覚情報が全く取れない状況ですが、制御系はうまく動作します。

→時々、手先の観測に失敗するときの実験結果 (Movie: 0.24MB)

手先位置情報の獲得に時々失敗しますが、ロボットアームは安定に動作します。

Selected publications:

R. Ozawa, Y. Oobayashi, "Adaptive task space PD control via implicit use of visual information", Proc. of the Inter. Symp. on Robot Control," Gifu, Japan, pp.209-215, Sep. 2009

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