先週のポインタは,理解できましたか?メモリのアドレスを直接いじるというイメージだけ作っておいてください.
変数a,bに数字をキーボードから入力し,a+bを求めて表示するプログラムをポインタ変数を使って書き換えよ.
#include <stdio.h>
void main()
{
int a,b;
int *pa,*pb;
pa = &a;
pb = &b;
scanf("%d", pa);
scanf("%d", pb);
printf("a + b = %d\n", *pa + *pb);
}
整数型配列に初期値として,(10,20,30,40,50)を設定したとき,全ての要素の値を表示するプログラムをループとポインタを用いて作成しなさい.
#include <stdio.h>
void main()
{
int a[] = {10, 20, 30, 40, 50}, i;
int *p;
p = &a[0];
for(i = 0; i < 5; i++){
printf("%d番目の要素 %d\n", i+1, *(p+i));
}
}
今日からは関数を取り上げます.C言語の関数の役割は,プログラムで頻繁に使われる部分を,一つのグループとして扱いやすくする仕組みです.
材料(引数)を渡すと,レシピ(関数の定義)に基づいて調理し,料理(戻り値)を届けてくれる.

例:二つの数を入力すると,その和を表示するプログラムを作ってみよう
| 普通 | 関数版 |
#include <stdio.h>
void main()
{
int a, b, sum;
printf("一つ目の数を入力してください:");
scanf("%d", &a);
printf("二つ目の数を入力してください:");
scanf("%d", &b);
sum = a + b; /* 和を求める */
printf("二つの数の和は,%dです.",sum);
}
|
#include <stdio.h>
int wa(int c, int d) /* 二つの数の和を求める関数の定義 */
{
int x;
x = c + d;
return x;
}
void main()
{
int a, b, sum;
printf("一つ目の数を入力してください:");
scanf("%d", &a);
printf("二つ目の数を入力してください:");
scanf("%d", &b);
sum = wa(a, b); /* 関数を呼び出す */
printf("二つの数の和は,%dです.",sum);
}
|
関数を用いる場合,
printf("二つの数の和は,%dです.", wa(a, b));
と書くこともできます.

戻り値を持たない関数の例
#include <stdio.h>
void wanohyouji(int a, int b) /* 二つの数の和を求め表示する関数の定義 */
{
int x;
x = a + b;
printf("二つの数の和は,%dです.", x);
}
void main()
{
int a, b, sum;
printf("一つ目の数を入力してください:");
scanf("%d", &a);
printf("二つ目の数を入力してください:");
scanf("%d", &b);
wanohyouji(a, b);
}
・長方形の二辺の長さを渡すと,面積を戻す関数を作成してみよう.
・円の半径を渡すと,面積を戻す関数を作成してみよう. 面積は,実数であることに注意.
ある数 n の階乗 n! を求めるプログラムを,関数を用いて作成せよ
ただし,0! = 1 であることに注意.
できた人は、上の関数を利用して、m枚のカードからn枚選んで順に並べる場合の数(順列)を,自然数m, n を入力すると答えるプログラムを作成せよ.
プログラムには必ず,学年,組,番号,氏名を記入すること.