第5回 算術演算 (5/14)


第3回の演習の答え

画面に

  123

  \100もらった 

  ”また来週”

と画面に表示するようなプログラムを作る.

解答例:

#include <stdio.h>

void main()
{
    printf("%d\n", 123);
    printf("\\%dもらった\n", 100);
    printf("\"また来週\"");
}


第4回の演習の答え

変数の数を二つに増やし,それぞれに,10 と 12.3 を代入し,画面に

a = 10

b = 12.3

と出力される様にする.

解答例:

#include <stdio.h>

void main()
{
    int a;
    float b;

    a = 10;
    b = 12.3;

    printf("a = %d\n", a);
    printf("b = %2.1f", b);
}

今週の内容

先週学習した 変数 を使って,簡単な計算をしよう.

コンピュータでは,数学で使う「+」や「×」などの 算術演算子 の他に,値を比べる 比較演算子 条件判断に使う 論理演算子 などがあります.

これら 演算子 の働きについて学習します.


算術演算子

数の計算に用いる演算子を下の表にまとめます.

演算子
はたらき
使い方
意味
たす
a = b + c;
b と c をたした値を a に代入
ひく
a = b - c;
b から c をひいた値を a に代入
かける
a = b * c;
b と c をかけた値を a に代入
わる
a = b / c;
b を c でわった値を a に代入(c が 0 の時はエラー)
あまり
a = b % c;
b を c でわったあまりを a に代入
代入
a = b;
b のを a に代入

式の値を表示する例:

#include <stdio.h>

void main()
{
    printf("1+2は%dです\n", 1+2);
    printf("3X4は%dです", 3*4);
}

変数の値で計算し表示する例:

#include <stdio.h>

void main()
{
    int a, b;

    a = 2;
    b = 3;

    printf("a = %d\n", a);
    printf("b = %d\n", b);
    printf("a+b = %d", a+b);

}

代入演算子

先週学習した 代入 を,もう一度確認しましょう.

   変数 = 値;

これは,変数に値を代入する という意味で,数学の 等しい とは異なり,一方通行です.

たとえば,変数 a の値を 1 増やしたい場合はどうしたら良いでしょう?

   

注意: a の値が a+1 と等しいということではありません.

また,

    a += 1;

と書くこともできます.

演算子
使い方
意味
+=
a += b;
a = a + b;
−=
a -= b;
a = a - b;
*=
a *= b;
a = a * b;
/=
a /= b;
a = a / b;
%=
a %= b;
a = a % b;

演習

a = 6, b = 5 のとき,次の各計算結果を表示するプログラムを作成せよ.

a + b

a − b

a × b

a ÷ b

a ÷ b のあまり

底辺が a, 高さ b の三角形の面積

a2 + ab