Berry-Esseen の定理における誤差定数の精密化
竹野拓夢
【概要】

中心極限定理は,確率論および統計学において最も基本的かつ重要な定理の一つである.この定理は独立同分布に従う確率変数の和が正規分布に弱収束することを保証するものであり,その収束速度までは言及していない.

有限個の標本数において,どの程度の誤差が生じるのかというのは応用範囲の広い課題である.

本論文では,この誤差の上限を定量的に与える Berry-Esseen の定理について論じ,より精密な誤差評価について考察する.