ゼミナールBおよび卒業研究 (明治大学理工学部 2018年度秋学期-2019年度)

テーマ「全ての白鳥が白い確率」

世の中には継続して起こる事象が多くあり,「次に見る白鳥が白である事象」もその一つである.もしかしたら突然変異などで「白」ではない白鳥を見るかもしれないにも関わらず、私たちは今まで見てきた白鳥が「白」である為、次に見る白鳥も「白」と信じている.私たちは「次も起こる」という信念がどのように確信に変化するのか調べてみた.

教科書

ゼミナールB
・Prakash Gorroochurn,”確率は迷う: 道標となった古典的な 33 の問題”, 共立出版,2018
4年春学期
・五十嵐善英, 舩田眞里子, フォーブス・D. リュウイス, Fobes D. Lewis”計算理論入門”, 牧野書店,2013
・阿部彩芽,笠井琢美,”チューリングの考えるキカイ”,技術評論社,2018
4年秋学期
・宮部賢志,”明日また太陽が昇る確率再訪”,人工知能学会 汎用人工知能研究会,2019

感想

卒業研究前(ゼミナールB)

3年秋学期では,歴史的に取り上げられてきた確率に関する問題について学んだ.ここでは確率の面白さに触れつつ,少人数で発表をしながらゼミを進めていった.初めて自分の学んだこと,理解したことを人に伝えるということをした為上手くいかないことも多かったが,わからないことをわかるまで学習することの大切さを知ることができた.

卒業研究(4年)

4年春学期ではコンピュータの元となる計算論について学んだ.秋学期では春学期で学んだことを生かした研究を進めていった.研究としてはまだまだな部分も多いと思うが,自分たちがやってきたことをまとめ,「卒業論文」という形に残るものとして残せたことはとても良い経験になった.

1年半を通して

宮部研究室では「週報」と「単位交渉」というものがある.週報とはその週にあったことをまとめ報告するものなのだが,ただやったことを報告するのではなく,自分自身の言葉でまとめることによって知識として定着させることができ,また振り返った時に理解しやすいなどかなり役に立った.単位交渉では自分をプレゼンするという少し変わったものだったが,自分を振り返ることで良かったこと,できなかったことが明確になり,次への目標が立てやすかった. この2つはこれからの人生にも必ず役立つことなので,経験することができて良かった.