授業概要
- ゼミナールA (明治大学理工学部 2017年度春学期)
- 数学科1年生向け
- 数学において「証明」は特に基本的で重要な概念であり,大学では様々な定理や命題を証明することが求められる.そこで本授業では,証明を追う,また証明を書くことの練習を行う.テーマはよく親しんだ対象である整数の理論とし,ゼミ形式で輪講を行う.
ゼミを通して,各個人で数学の教科書を読んできちんと理解し,問題を解き,人前で発表する技術を身につけて欲しい.
授業内容
- 教科書は「高校・大学生のための整数の理論と演習」河田直樹著(現代数学社)を使う.
- 基本的には,1人につき1つの定理もしくは1つの問題を説明していく.
- 途中には「数学を学ぶ」ということについての紹介も入れていく.
教科書
「高校・大学生のための整数の理論と演習」河田直樹著(現代数学社)
成績評価の方法
平常における発表・討論への参加度100%で評価する.
合計が満点の60%以上を単位修得の条件とする.
授業履歴
- 1人につき1つの定理もしくは1つの問題を説明した.定義,定理,証明などの意味,教科書の読み方など,数学の学び方について適宜コメントをした.
- 教員の研究室,院生室,図書室の見学をした.
- TAの上竹さんの研究紹介をしてもらった.
- 次の課題について,インターネットで調べ学習を行った.
- 数学の研究の体験を行った.
- 研究について,学生生活についてのアドバイスをした.
コメント
- 数学の学び方を学ぶ上で,整数論は良い題材だと思う.
- 院生や教員を知るための工夫として,研究室,院生室を見せるのが単純で良いと思う.
- 調べ学習を通して,知りたいことを自分で調べるという経験を積んで欲しい.お膳立てが少し足りなかったように思う.
- 来年度以降やりたいことととして,数学の教科書をどう選ぶかについても入れたかった.
- 研究についてと学生生活についてのアドバイスは,言いたいことをまとめた感じ.
うまくまとまっているかは自信がない.今後適宜アップデートしていく.