授業概要
理工学研究科総合講義C(Integrated Lecture C)(明治大学理工学研究科2016年度春学期火4@A206)
本講義では「乱数」の数学的な取り扱いと使われ方について,確率論・統計学および計算論の視点から論ずる.様々な学部の異なる背景を持つ学生の受講を考慮し,できる限り前提知識の必要ない講義を目指す.乱数とその構造の非対称性を理解し,乱数の注意深い使い方ができるようになることを目標とする.
授業内容
- 4月12日: 乱数は様々な場面で使われる:確率的シミュレーション,モンテカルロ法,ランダム化比較試験
- 4月19日: 乱数生成法:一様乱数
- 4月26日: 乱数生成法:一般の分布
- 5月10日: 乱数の定義:予測不可能性と統計的検定
- 5月17日: 乱数の性質:極限定理
- 5月24日: 乱数の定義:計算可能性
- 5月31日: 乱数を定義:圧縮不可能性
- 6月7日: 乱数の性質:乱数列の例
- 6月14日: 擬似乱数:計算複雑性クラス
- 6月21日: 休講
- 6月28日: 擬似乱数の定義:計算複雑性クラス
- 7月5日: 河村先生特別講義(スライドもダウンロードできます)
- 7月12日: 擬似乱数の構成:一方向関数
- 7月19日: 擬似乱数の応用:暗号と署名
- 7月26日: レポート締切
講義録(2016年7月8日版)
成績評価の方法
- 期末レポート7割,平常点3割で評価する.
- 合計が満点の60%以上を単位修得の条件とする.
レポート課題
- 本講義で学んだことのうち,特に興味をもった部分について,A4で1枚以上5枚以内でまとめること.
- 書式は自由.作成方法は手書き,TeX,Word,およびその混在なども問わない.
- 提出は7月19日の講義時に手渡しするか,7月26日(火)の夕方17:00までにメールにて提出する.
- ただし,メールの場合にはレポートをpdfファイルとして添付すること.
年組番号,学生番号,氏名等の記入を忘れないこと.