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1.粒状試料が水に分散した試料で、蛍光が弱い場合に要注意!

蛍光分光光度計FP6500で観測される蛍光以外のピーク

励起波長 [nm] 励起光の2次光による水のラマンの蛍光モノクロでの2次光 [nm] 励起光による水のラマン [nm] 励起光の2次光の蛍光モノクロでの3次光 [nm]
250 261.27 273.60 375
300 316.37 334.63 450
350 372.49 398.07 525
400 429.65 464.04 600
450 487.87 532.70 675
500 547.20 604.23 750
550 607.65 678.80 825
ピーク除去法 励起光より短波長側をカットするフィルタを励起側にセットする。 ラマンピークより短波長側をカットするフィルタを蛍光側にセットする。
または、溶媒のみでラマン光を測定して、溶媒+サンプルの蛍光スペクトルから差し引く。
励起光より短波長側をカットするフィルタを励起側にセットする。

表において、水のラマンシフトを3,450cm^-1として計算した。

2.濃厚溶液の蛍光スペクトルを測定するときの注意点

10mm角セルでの吸光度が1以上の濃厚溶液の蛍光スペクトルを測定すると、以下の2点が原因で、 非常に蛍光強度が弱く観測されたり、スペクトルの形状が歪められてしまう。

  1. 励起光が試料の吸収や散乱によって、セルの中心に伝搬するまでに、大幅に減衰してしまう。(Fig.1左側のa)
  2. 蛍光がセルの中心から伝搬する間に、蛍光自体が試料に再吸収されてしまう。(Fig.1左側のb)

解決方法:三角セルを用いると、励起光や蛍光のロスが防げる。(Fig.1右側)

Fig.1:セルを上から見た様子(左は10mm角セル,右は三角セル)

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