粒径が小さいと散乱強度が低下するから、照射光の波長を短くして、散乱強度をかせぐというわけにはいきません。なぜなら、多くの物質が紫外線を強く吸収するからです。従って、粒径が100nm以下のナノ粒子からの散乱光強度は強くはないです。光学顕微鏡で試料からの散乱光だけを捉える方法に、暗視野照明法があります。しかし、ナノ粒子からの散乱光強度は強くないので、バックグラウンドを押えた暗視野を作るため、光の照射の仕方を検討しています。また、ナノ粒子はブラウン運動しているので、時間とともにランダムに移動してしまいます。そこで、マイクロ流路内にナノ粒子分散液を流すことで、粒子の軌跡を揃えることも検討しています。
ファイバー光源を使った暗視野照明の例