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グリーン・コンシューマーの展示 |
グリーン・コンシューマー(環境志向の消費者)とは、上記ののエコ・消費財が、同一用途・同一機能の「代表的な財(グッズ)」に比べ、市場において若干に高額な場合においても、自己の環境志向に根ざして当該財を購入する消費者であると定義できます。またグリーン・コンシューマーは「単なる買い手」にとどまることなく、市場に対してエコグッズおよびエコ装置の開発・製造・販売を促すべく自らの選好を表明し、また一層の環境志向的な改善を要求することで、エコ市場の拡大を促しつつ、積極的に自己の環境負荷の削減を試みる「動態的な消費者」であるといえます。
それでは、学芸員の外川君、グリーン・コンシューマーが「動態的な消費者」である具体的な事例を挙げて説明してください。(館長)
(長い沈黙)
たとえば、生活協同組合(生協)の組合員である消費者が、既存の洗剤が原因と考えられる河川湖沼の汚染(富栄養化)を危惧して、生協にたいして環境負荷の少ない、具体的には富栄養化原因物質の含有量の少ない洗剤の開発と製造・販売を促した、わが国の琵琶湖近隣の生協活動が挙げられると思います。
また、おそらく洗剤メーカーの商品開発担当者である夫に、ある日曜日に、妻が、
「貴方の作った洗剤が海や川を汚しているんじゃない。手に優しいだけじゃなく、環境にもやさしい洗剤くらい作りなさいよ」といった、何気ない一言がきっかけで・・・・・
あるいは、ルアー・フィッシング釣りの好きな館長が、プラスチックではなく、木や生分解性の物質でできたルアーを昔から探していて、最近ようやくそのメーカーを見つけたといったようなことでよろしいでしょうか。(外川学芸員)
大変よくできました。(館長)
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