World Wide Webサービス

WWW(World Wide Web)とは、その情報の在処とアクセスプロトコルの両者を特定するURL(Uniform Resource Locator)を使って、利用者が手軽にインターネット上の様々な情報資源を参照できるためのWebサーバー(HTTPサーバ)とWebクライアント(Webブラウザ)からなるインターネット上のサービスで、それらの資源が簡単に互いに関連付けられて(ハイパーリンクされて)いる。 WWWにおいては、インターネット上の情報は主にHTTP(Hyper Text Tranfer Protocol)によって送受信され、HTML(Hyper Text Markup Language)の書式にしたがうファイルがブラウザによって解釈されてWebページとして整形表示される。 WWWの発展はインターネット情報の利用者自身による参照の網(Web)を使った新たな形の『知識のあり方』を提示してきた。

Webコンテンツは原則不特定多数に公開されることを前提に書かれるべきであって、、その際に発生する諸問題、プライバシー(個人情報)保護・肖像権などの基本的人権や著作権・特許権などの知的所有権について十分に配慮されていることが今日的リテラシーである。

ファイウォールの内側にあって「外部」には公開されていなかったり、サービスにログインしないと閲覧できないようなページなど、通常のリンクからたどれずに結果として公開されていないWebページをDeep Webという。

そうであっても、WWWの発展(正確にはWeb技術を利用した情報通信)は新しい知の再編という可能性に連なっており、継続的に注視するに値する。 自分でWebページを書くことは、新たな知見を世界で共有される情報資源として付与し、同時に自らリンクしたWebページが既存の情報の再構成を伴うことを駆動することでもある。

Webブラウザ、HTML

WWWでは、インターネット上のアクセシブルなコンテンツを入手・表示するWebクライアントであるWebブラウザは、OSに次いで最も重要なソフトウエアの位置を占めている。 今日では、Web利用においてOSの差異を吸収するための役割を果たしている場合も少なくない。 Webブラウザは、WindowsならInternet ExplorerといったOS依存性からの開放が達成されており、Mozillaによって開発されているFirefox、Googleによって開発されているChrome、北欧を拠点とする独立企業Opera softwareによって開発されているOpera、そしてAppleにによって開発されているSafariはWindows/MacOSなど複数OS上で利用できる。

Webブラウザは今やマルウエアの主な侵入経路ともなっており、特定のWebブラウザだけを使うことはセキュリティ上得策とはいえない。 特に利用者の多いWindowsユーザは、Internet Explorer(IE)以外のWebブラウザの利用を強く勧める。 IEが格別に脆弱であるわけではないが(バーションが古いIEは確かに危険である)、同じ程度の脆弱性を持っている場合には利用者が多ければ被害規模が大きくなってしまうためだ。

WebページはWebブラウザによってその内容が解析され解釈表示されのであるが、webブラウザごとにその表示結果は微妙にことなるのが現状である。 そもそも、HTML(やCSS)の書式には幾つかの書式があり(しかも特定のWebブラウザ専用の機能に併せた機能や書式もある)、さらには、パソコンだkでなく、携帯やスマートフォンなどWebページが閲覧される環境も多彩である。

W3C(World Wide Web Consosium)はWeb技術の普及と標準化を目指す活動をおこなっている。 HTMLについても、次期バージョンとしてHTML5の策定を進めている。 HTML5はたいへん重要な技術で、日本語を含む世界の言語事情に対応した電子書籍規格であるEPUB3はこのHTML5に準拠している。

演習: HTML5で記述されるWebページではどのようなことが可能となるかを調べてみなさい。