Oh-o!Meijiを使った手書きレポート提出採点返却の仕方

手で書くことを想定したレポート(例えばこのような演習問題)を, Oh-o!Meijiを通じて提出採点返却する方法例を説明します.

以下は参考例です.これ以外にも実現する方法はたくさんあります.

Oh-o!Meijiシステムそのものの使い方については,Oh-o!Meijiの利用マニュアルを参照して下さい.

最初に流れを説明し,その後機種に応じた具体的な方法を紹介します.

目次

流れ

Step 1: Oh-o!Meijiを通じてレポート課題を出す

Step 2: 学生がレポートを作成し提出する.

Step 2-1: Oh-o!Meijiにアクセスしてレポート課題のファイルを手に入れる.

Step 2-2: レポートを作成する.

Step 2-3: レポートの写真を取ってjpegなどの画像ファイルとして保存する.

Step 2-4: ファイル容量を小さくする.1ファイル(1ページ)で500KBから1.5MBくらい.画像サイズはA4の210mm×297mmで,解像度は150〜200ピクセル/インチくらい.

Step 2-5: メタ情報を削除する.特にExifのGPS情報.

Step 2-6: 1つのPDFファイルを作成し,ファイル名を適切なものにする.1年16組1番宮部賢志なら「1-16-001-miyabe.pdf」を推奨する.

Step 2-7: レポートを提出する.

Step 3: 教員がレポートを採点し返却する.

Oh-o!Meijiシステム教員PC版マニュアルp71〜参照.アップロードファイルのサイズは上限100MBなので,それを超える場合は分割してアップロードする.

Step 3-1: レポートを一括ダウンロードして解凍する.

Step 3-2: 「ファイル容量の小さい1つのPDF」になっていない場合には,変換する.Oh-o!Meijiの仕様上,1人につき1ファイルで返却する必要がある.

Step 3-3: 採点する. (a) 液タブを使ってそのまま採点する. (b) PCとiPadにOneDriveを入れて同期して,iPad上で採点する.ただし大学のOneDriveが使えるのは専任教員のみ. (c) その他のクラウドサービスを使って同期し,iPadのDocumentなどのアプリを使って採点する. ただし暗号化するなどセキュリティに注意する.

Step 3-4: Oh-o!Meijiの「コメントとフィードバックファイル」機能を使って返却する.

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学生iPad版

Step 2-1: iCloudなどに保存する.

Step 2-2: iPadの「ファイル」などを使ってレポートを作成する.以下の画像の右上の鉛筆マークで編集可能になる.手書きソフトには,GoodNotes, Noteshlefなどいくつかの選択肢がある.

iPadの「ファイル」で開いた画面および編集中の画面

iPadで作成する場合は,Step 2-3, 2-4, 2-5, 2-6の手順は必要ない.

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学生Mac版

Step 2-2: レポート課題をA4の紙に印刷するか手書きで写して,解答を書く.

Step 2-3a: iPhoneやiPadを持っているなら「プレビュー」アプリに連携カメラでスキャンする.JPEGなどの画像ファイルで保存する.

連携カメラでスキャン

Step 2-3b: Android携帯を持っているなら,GoogleドライブのアプリでスキャンするとGoogleドライブにPDFで保存される.MacからGoogleドライブにアクセスしてダウンロードし,JPEGなどの画像ファイルに変換する.例えば,ダウンロードしたPDFファイルを「プレビュー」で開き,「ファイル」「書き出す」からJPEGファイルで保存する.

画像ファイルへの変換

Step 2-3c: Photo Boothアプリで写真を撮る.デフォルトではホームディレクトリの「ピクチャ」の中に保存される.「プレビュー」で開き,「鉛筆マーク」で編集画面にして,「長方形選択」して適当に「切り取り」を行う.多少手が映り込むのはご愛嬌.

写真の切り取り

Step 2-4: スマートフォンで写真を撮ってファイルを移した場合には必要以上に画質が良く,ファイル容量が大きいので,Step 2-4の手順が必要.

「プレビュー」で「ツール」「サイズを調整」から行う.ファイル容量が小さくなりすぎると読みにくくなるので,適切な容量にせよ.

サイズの調整

Step 2-5: 上の手順でスキャンした場合にはGPSなどのメタ情報は含まれない. もしスマートフォンのカメラで撮影した画像をメールやAirdropなどでMacに移動させた場合には, GPSなどのメタ情報が含まれているので,2-5の手順が必要.GPS情報は写真を撮るときに位置情報OFFにすることで対処することもできる.

「プレビュー」で「ツール」「インスペクタを表示」から,GPS情報を削除する. GPS情報以外の様々なメタ情報を消したければ,ImageOptimなどを使う.

GPS情報の削除

Step 2-6: FinderでPDFに結合するファイルを選択し,Controlキーを押しながらクリック,「クイックアクション」から「PDFを作成」を選択する.詳細はこちら

FAQ

  1. 1つのPDFファイルにできない:Step 2-6を参考にFinderで「クイックアクション」から「PDFを作成」
  2. ファイル容量が大きい:Step 2-4を参考に画像ファイルの時点でサイズと解像度の調整を行う.PDFにした後でこの調整をするには準備が必要で発展編を参照.
  3. 画質が悪い:画像ファイルでサイズと解像度の調整を同時に行う.サイズを小さくしてから解像度を上げると画質が悪くなる.一度画質が悪い状態で保存すると,その後にサイズや解像度を調整しても画質は戻らない.
  4. 横向きになっている:プレビューで開いて回転させてから保存
  5. 横106.68cm,縦142.24cm,解像度72dpi:サイズがA4と比べてとても大きく解像度が小さい場合,ファイル容量は適当でも,採点でコメントを入れると他の人と比べて細い線になる. 理想は画像ファイルの時点で調整を行って欲しい. 次善策として「プレビュー」で「ファイル」「PDFとして書き出す」「詳細を表示」で「用紙サイズ」を「A4」にすることで,PDFのサイズは調整できる. 採点する側としては,その人だけ太い線にするとして対処するのがその場しのぎの解決策.
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発展編

Macの場合,Automatorでクイックアクションに予め登録しておくと楽.

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学生Windows版

Step 2-2: レポート課題をA4の紙に印刷するか手書きで写して,解答を書く.

Step 2-3: PCもしくはスマートフォンで写真を撮り,PCのひとつのフォルダにまとめる.

Step 2-4: サイズの調整

  1. 画像データを「ペイント」で開く.
  2. サイズ変更をクリックし,サイズの変更を行う.
    ここで小さくしすぎると読めなくなる.長辺800ピクセル短辺600ピクセルくらいを推奨。万が一読めなければ元に戻してもう少し大きい数字にする.
  3. ファイルを保存をする.
サイズ変更をクリック長辺800ピクセルにするには,単位をピクセルにして
水平・垂直のうち数字が大きいほうを800にする.

Step 2-5: GPS情報の削除

  1. 画像ファイルの右クリックメニューから,一番下にある「プロパティ」を開く.
  2. 「詳細」タブを開き,最下部の「プロパティや個人情報を削除」をクリックする.
  3. 「このファイルから次のプロパティを削除」を選択し,「すべて選択」をクリックしてすべてのチェックを入れてから「OK」をクリックする.
プロパティの「詳細」タブすべての情報を選択して削除を実行する.

Step 2-6: PDFの作成

  1. 画像ファイルを保存しているフォルダを開き,すべてを選択した状態にする.
  2. 先頭のファイルの上で右クリックし,メニューの中から印刷を選ぶ.
  3. 画像の印刷ウィンドウで,「プリンター」を"Microsoft Print to PDF"に変更する.
  4. ページ順が正しいかを確認し,印刷をクリックする.
  5. 保存先を指定してファイル名を記入し,保存をクリックする.ファイル名は何でも構わない.
  6. 印刷ウィンドウが閉じるまでしばらく待つ.ウィンドウが閉じたら保存したPDFを確認する.
    出来上がったPDFファイルは横置きの状態になってしまうが,WindowsではPDFファイルの回転をする方法がないのでこのまま提出すればよい.
画像ファイルをすべて選択印刷を選ぶプリンターを"Microsoft Print to PDF"にする
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