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学科長挨拶

記事作成日: 2006年2月20日

「山椒は小粒でぴりりと辛い」とは言い古された言い方ですが、明治大学の数学科を言い表すのに、これ以外の形容は思いつきません。正式な組織の名称は、学部については明治大学理工学部数学科であり、大学院については明治大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻数学系という長たらしい文字列になります。しかし、学部の専任教員の数は13名という少人数で、メンバーのそれぞれが個性的な研究者です。日本はもちろんのこと、世界的に知られた研究者を擁していることも、数学科の誇りとしています。「解析」、「代数」、「幾何」という主要分野で活躍する研究者がいることは、他の大学と同じですが、2005年に採択された「魅力ある大学院教育」イニシアティブのプロジェクト「社会との関りを重視したMTS数理科学教育」の理念に則って、社会と数学の間に「数理」という橋を掛けることができる人材を育成するため、分野の垣根を越えた活動を行っていることも我が数学科の特色の1つです。

恐らく、皆さんの多くが、「数学って何に役に立つの?」という疑問を持っていると思います。昨今、科学・技術の振興の重要性が叫ばれてはいますが、数学が色々な形で科学・技術と関係していることをほとんどの人は知らないのです。簡単な例で説明するため、例えば30階建てビルの複数のエレベータを効率よく、しかも省電力で動かすため、一体どのように設計されているかを考えてみてください。5階で「上に行く」ボタンを押すと「最も近くの階で停止しているか、あるいは5階より下にいて現在上に向かっているエレベータ」が来ます。このようなエレベータの動かし方を考えるには、数理的な論理能力が必要です。携帯電話、計算機、バーコード、CTスキャンなどでも、直接数学が見えているわけではありませが、その中枢の「ブラックボックス」の中に高度な数学が存在しているのです。

皆さんに望むこと、それは色々な事柄に好奇心を持つことです。数学に対する好奇心ばかりではなく、どのようにして社会が動いているのか、何が物事の本質なのかを常に考えてほしいのです。数学は、そのための確固たる足場を提供します。皆さんが数学に「強く」なれば、さらに目の前の世界が大きく広がるはずです。 後藤四郎(数学科・学科長)


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