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メイン学科紹介阿原准教授の独り言阿原先生に質問!その1

阿原先生に質問!その1

記事作成日: 2009年4月19日

オリジナル記事作成日: 2006年4月13日

K「こんにちは!阿原先生に質問させてください!」

阿原「はい、こんにちは」

K「明治大学数学科には、世界的な大先生が何人もいる、って聞いたんですけれど、本当ですか?」

阿原「はい、ほんとうです。」

K「本当に?」

 

阿原「疑ってますね?」

K「え、だって、言い方悪いですけれど、明治の数学って、偏差値50イクツのところですよね。T大に世界的な先生がいるのはわかるけれど、どうして明治もなんですか。」

阿原「(ムカ!)もちろんT大にもいるでしょうけれど、明治にも何人もいますよ。(と指折り数えてみる。)じゃあ、Kさん『世界的な大数学者』ってどういうことだと思いますか?」

K「どおっていわれても、新聞やテレビによく出てくる人のこと?クイズ番組とか?」

阿原「偉大ならばテレビで報道されることもあるでしょう。でも、ちょっとニュアンスが違います。ええと、こういう風に聞けばいいのかな。数学者のする仕事はなんでしょうか?」

K「数学の研究でしょうね。」

阿原「そのとおりです。大学の数学の教授の仕事はなんでしょうか?」

K「大学で数学の研究すること?」

阿原「そうですよね(まあ、教育もありますけど)。ということは大学の数学の先生が立派な仕事をなしとげた、と言うときには、何をしたらそうなると思いますか?」

K「フェルマーの予想を解決したら、かな?」

阿原「代数の数論ならばたとえばそういうことですね(フェルマーは解決済みです)。じゃあ、解析の数学者だったら?」

K「そんなの知りません。」

阿原「知らなくても恥ずかしいことはありません。たとえばナビエ=ストークス方程式を解けたらすごい、とか新聞には書いてあるけれど、普通はなんのことだかわかりませんよね(数理解析分野の森本先生のページを見てください。解説があります)。位相幾何学ならポアンカレ予想かな。数学の世界にはもっとたくさんの未解決問題があります。」

K「じゃあ何ですか、『世界的な数学者』って言っても、何を発見したのかとか、何を研究しているとか、中身は素人にはよくわからないってことじゃないですか。」

阿原「そういうことになってしまうよね。古い話だけど、京都大学の森重文先生が1990年にフィールズ賞(=数学のノーベル賞)を受賞したときに、新聞に「世界で5人しか理解できない研究」と報道されたほどです(これはどう考えてもウソだけど)。『世界的な』と言ったときは、『世界中の数学者がすごいと認めた』という意味なのです。」

K「なるほど。で、そういう先生が明治には何人もいると。」

阿原「そういうことです。あなたが大学で数学の教授に教わることを考えたとき、『世界的な』と言われている教授に教わってみたいとは思わないですか?」

K「教わってみたいとは思いますけれど、話が難しくてちんぷんかんぷんじゃないかなあ。私は私に向いたレベルで十分ですけれど。」

阿原「それがね、そうでもないんだ。明治の場合は。」

K「どういうことですか?」

阿原「つまりね、大きな大学だと、大先生の講義は上級学年に行かないと聞けないんだよ。大先生の専門を研究するレベルに学生が追いつくのには大変だからね。」

K「つまり、阿原先生みないな下っ端が1・2年生の授業をやる、と言うことですね。」

阿原「まあね(ちぇっ)。でも明治の数学は組織も小さいし、そういうことはありません。」

K「ということは?」

阿原「ということは、1年生から大先生の授業が聞けます。1年のゼミナールAも担当しています。」

K「難しすぎないんですか?じゃなければ、ものすごく厳しくてコワイとか。」

阿原「数学の先生は、数学の勉強に対してはとっても熱心です。だから勉強しない人は注意されるかもしれないけれど、わけもなく怒鳴り散らしたり、えばったりということはアリエナイです。学生にやる気があれば、最初から優しく教えてもらえます。」

K「『博士の愛した数式』みたいな感じなんですか?」

阿原「あの小説はお話だから作ったところがあるのは認めますけれど、数学という学問に対する目つきは同じようなものです。阪神ファンの世界的数学者もちゃんと(?)いますよ、明治には。」

K「そうなんですか。」

阿原「3年生の後期からゼミナールといって、特定の先生のゼミナールで専門的な勉強をはじめるんですが、そういうすばらしい先生に教わることが出来るのは明治の数学科のよいところだと思います。」

K「しかも偏差値50イクツだし」

阿原「偏差値、偏差値、っていいますけれど、あれば進学塾が作った『入学しやすさの目安』でしょう?偏差値が大学のすべてを決めるわけではないと思いますけれど。」

K「じゃあT大は大したことないと。」

阿原「そんなことは言っていませんけれど、明治の数学科に来ると、とってもよい出会いがあるということは保障しますよ。」

K「いい事を聞きました。また今度質問させてください。」

阿原「はい。お待ちしています。」

 


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