明治大学
先端数理科学インスティチュート
理工学研究科
理工学研究科基礎理工学専攻
大学院教育改革支援プログラム
JSPS大学院教育改革支援プログラム
大学院教育支援SNS

メイン学科紹介阿原准教授の独り言大学院について、その2

大学院について、その2

記事作成日: 2009年4月19日

オリジナル記事作成日: 2006年4月07日

昨年度、明治大学大学院数学系は単独で魅力ある大学院教育イニシアチブに採択されました。これは文部科学省が大学院における独特な教育活動に金銭的な支援をするというもので、これに採択されるということは、その大学院が非常に活発であることだけでなく、そこにいる先生方が日夜学生のために知恵を絞っているという証でもあるわけです。

応募したときには採択されるかどうかは未知数でしたが、採択されてビックリ!(そう、まず採択された、ということ自体がかなり驚くべきことなのです。)理科系の大学院で採択された43校はほとんどが国立大学(しかも旧帝大系)で、私立大学院は早稲田が1件と明治が1件。こんなぐらいで驚いていたら足りない!なんと

数学関係で採択されたのは 東大と明治 だけ!

東大の数学は、数理科学研究科といって日本における数学研究のメッカですから別に驚きもしませんが、そことウチだけ、というのは大変なことです。それには砂田先生をはじめ諸先生方の血のにじむような構想作りがあったわけです。

だから、明治の数学に来たら

 大学院まで進まなければ損

なのです。

さて、そのメインとなるアイディアはMTS(マルチトラックシステム)です。「明治ティーチングストラテジー」の略?とか言われたこともありますが、まあそう言ってもいいでしょう。明治大学数学系では3つのコースを設定しました。(詳細はここをみてください。)

 現象数理コース・理論数理コース・数理教育コース

現象数理という言葉はやや珍しいでしょうか。三村先生はこの分野での先駆者です。また、明治の数学は教員希望の学生が多いので「学校の先生になるなら大学院を出てから就職しよう」というコンセプトのもとに数理教育コースというのも設置しました。 これだけなら別に珍しくもなんともないはずです。大学院にいくつかのコースがあるなんて、どこの大学院でもあるでしょう。

 でも

マルチというのがちょっと違います。数学系で修士を取るためにはこのコースのうち必ず「二つ」を取らなければいけない、という約束にしています。つまり、ある一分野に特化した学生を育てるというよりも、さまざまな形で数学と社会のかかわりを体験した学生を社会に送り出すことを目標にしています。

しばしば大学の研究室は「蛸壺」と揶揄されることがあります。つまり、一度研究室に学生が所属すると、その研究室の研究内容だけしか勉強させてもらえず、その分野では確かに専門家になれますが、広範な知識は望むべくもない、という意味の悪口です。でもMTSだと、自分の主に所属する研究室以外の研究室のゼミを必ず受けなければいけないのです。先生は自分の学生以外の学生も副コースとしてゼミを開講しなければいけません。さまざまなゼミのシーンが展開されることになるわけです。実際には今年度から開始されますから、いずれ近いうちにその実況報告もしたいと思います。

最後に。確かに、明治の学費は決して安くはありません。これまで、そのことが大学院進学者の数を減らしてきました。しかしその実は、奨学金制度が非常に充実しており、また大学院生にはTAと言って授業補助のアルバイトを斡旋するなど、トータルで見れば決して高いとはいえないのです。

明治の数学へ入って、大学院へ行きましょう!! 


大学のイメージ
大学というところ
大学院について
大学院について その1
阿原先生に質問!その1
阿原先生に質問!その2
先生のサイト


関連リンク

学科長挨拶
明治大学先端数理科学インスティテュート
大学院教育改革支援プログラム
阿原准教授の独り言
セミナー紹介
教育の特色
施設紹介
「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
他大学数学科へのリンク
Welcome to Department of Mathematics, Meiji University.
© Meiji University, All rights reserved.