「学生の皆さんへ」
大学に入学してから学ぶ数学は,高等学校のそれとは随分異質なもので,多くの学生が悩まされます。私自身も,大学1年生のころは,ε−δ論法,上限・下限,開集合・閉集合,コンパクト集合,…,毎日が「なんだ、これは!?」という気持ちで過ごしていたものです。そんなことも踏まえ,1年生の講義では,「自分が当時きちんと理解できなかったことを,いかに分かりやすく伝えるか?」ということを念頭に授業を進めています.難しい内容も,ひも解いていくと基礎的事項の組み合わせです。毎日確実に知識を積み重ねていくこと,そして,自分で考え抜く力を養うことが大事だと思います。さぼらず,あせらず,日々の学習に取り組んでほしいと考えています。
「研究室紹介」
現在の廣瀬研究室の所属学生数は、4年生が5名、大学院M1が1名、大学院M2が2名となっています。
もちろん「微分方程式」について学び、研究することを目的としています。これは個人的な考えですが、微分方程式と向き合っていると、「色々な世界に瞬時に移動することができ、時間旅行も自由自在、そして、そうして旅した世界に美しい絵を描くことができる」、そんな気持ちに浸れます。皆さんも微分方程式を勉強してみませんか?
さて、現在ゼミで使用しているテキストを紹介しておきます。M2は修士論文作成に向け、論文や書籍を読み進めています。
○ 4年生のゼミテキスト
「数理物理の微分方程式」 望月清、イゴー・トルシン著 (培風館) (3年次のゼミナールBで使用)
「微分方程式・下 −その数学と応用−」 M.ブラウン著 (4年次の卒業研究1で使用中)
○ M1のゼミテキスト
「偏微分方程式入門」 神保秀一著 (共立出版)
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