お知らせ
最終レポートの提出について
・レポート課題
授業で学んだことを踏まえて、日本の労働社会における問題点をあげて、その解決策を論じなさい。字数は3000字以上とすること。
・提出方法
表紙(学部、学年、組、番号、氏名を明記のこと)をつけること。
フォーマットはWordまたはテキスト、PDFとすること。
Oh-o! Meijiシステム内の柳沢敏勝(商学部)担当「学部間共通総合講座(講座名:労働講座企画委員会寄附講座「未来の自分をつかめ~OB・OGの働き方をとおして考える」)」(月曜日4限)のレポートとして提出すること。
・提出期間:7月15日(火)〜7月21日(月)午後1時(厳守)
労働講座のFacebookページ
労働講座のFacebookページを開設しました。講座関連情報を掲載する予定です。
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配布資料
授業で使用したレジュメ、資料などはこのサイトからダウンロードできます。「配布資料」のところをクリックして下さい。「このリンクは無効」などと表示されて、うまくダウンロードできない場合は、表示アドレスを再度読み込んでみて下さい。
過年度の労働講座の実践報告
PDFファイルをダウンロードできます。
青野恵美子「大学における労働教育:明治大学2012年度労働講座の実践から」『労働法律旬報』1777号(2012年10月10日発行)
青野恵美子「大学における労働教育:労働講座の実践から学ぶこと」『労働法律旬報』1740号(2011年3月25日発行)
2014年度前期 労働講座企画委員会寄附講座
「未来の自分をつかめ~OB・OGの働き方をとおして考える」シラバス
4月14日 ガイダンス、ビデオ『OB・OGインタビュー』の上映
柳沢敏勝(商学部教授)
ガイダンスでは、講座全体の概要を紹介し、講義の進め方と履修上の注意点、成績評価について説明する。次に、ビデオ『OB・OGインタビュー』を上映する。OB・OGたちは今、どのような思いを抱きながら働いるのだろうか。本講義のために事前にインタビューをして、映像に記録した。ビデオには、慢性的な長時間労働に悩む27歳の男性など、20〜30代の複数の先輩たちが登場する。
配布資料:
ガイダンス資料
OB・OGインタビュー登場人物
4月21日 正社員の働き方(1)OB・OGトーク
青野恵美子(明治大学労働教育メディア研究センター客員研究員)
ビデオに登場した複数のOB・OGの中から、男女2人のゲストを迎える。2人の職場での悩みやその解決方法について、具体的にその体験について聞いてみたい。学生はゲストに積極的に質問をして、就活などに役立ててほしい。本講義の最後に、7月7日と7月14日の講義で使用する「アルバイト・アンケート」に記入し、提出する。
配付資料の一部
労働用語解説
4月28日 正社員の働き方(2)長時間労働と過労死
川人 博(弁護士・過労死弁護団)
働く現場で蔓延する長時間労働は、身体や精神にさまざまな疾患を引き起こし、過労死すら生み出している。「過労死110番」では、過労死に対する労働災害の認定申請や、企業への賠償請求、さらに過労死防止基本法制定活動などに取り組んできた。今後の政策や職場での取り組みについて、実例をとおして問題提起をしたい。
参考図書
川人博『過労自殺』岩波新書(1998年)
川人博『過労自殺と企業の責任』旬報社(2006年)
川人博・平本紋子『過労死・過労自殺労災認定マニュアル~Q&Aでわかる補償と予防』旬報社(2012年)。
宮里邦雄・川人博・井上幸夫著『就活前に読む〜会社の現実とワークルール』(旬報社・2011年)
リンク
川人博法律事務所ウェブサイト
5月12日 正規労働者の働き方(3)企業別や産業別労働組合の役割
川野英樹(産業別労働組合JAM副書記長)
職場における長時間労働やさまざまな問題の解決にむけて、企業別・産業別に組織された労働組合の存在を見過ごすことはできない。機械・金属産業を中心に大企業や中小企業で働く労働者35万人が結集する産業別労働組合「JAM」の取り組みついて報告する。さらに日本の労働組合の全体像について言及する。
リンク
産業別労働組合JAM
配付資料
パワーポイント
当日の講義映像(YouTube)
5月19日 非正規労働者の働き方(1)〜ユニオンのとりくみ
神部紅(首都圏青年ユニオン書記次長)
正社員の職がなく、非正規労働者として働かざるを得なかった若者たち。リーマンショックでクビを切られ、寮を追い出された派遣労働者たち。労働相談に訪れる若者たちの実例をとおして、非正規労働者の働き方について考えてみたい。同時に、一人で加盟できるユニオンの活動について、ビデオなどで具体的に紹介したい。
参考図書:
清水直子、監修:首都圏青年ユニオン『おしえて、ぼくらが持ってる働く権利』合同出版(2008年)
リンク
首都圏青年ユニオン
5月26日 非正規労働者の働き方(2)〜専門職の不安定化
瀬山 紀子(埼玉県男女共同参画推進センター・事業コーディネータ)
専門職の領域は、一つの会社や仕事場で長期間働くという長期雇用型の就業ではない、柔軟型雇用形態の就業者が増えている領域の一つだ。その就業形態の不安定さなどから「高学歴ワーキングプア」と呼ばれる課題が表面化している。この課題のなかでも、特に、公立女性関連施設や図書館といった公共領域の仕事を取り上げ、その課題を分析する。
参考論文:
瀬山紀子「公立女性関連施設における公務非正規問題を考える」『労働法律旬報』1783-84号(2013年1月25日発行)
配付資料
パワーポイント
当日の講義映像(YouTube)
6月2日 中間まとめ〜グループ討議と発表
高須 裕彦(一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター)
中間のまとめとして、前半の授業で学んだことをふりかえり、今後の自分たちの働き方について考える。学生は小グループに分かれて議論・発表し、全体で議論する。
リンク
一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
6月9日 日本の労働社会の成り立ち
濱口 桂一郎(独立行政法人労働政策研究・研修機構 労使関係・労使コミュニケーション部門統括研究員)
戦後日本の労働社会がどのように形成されてきたのか、そして、現在、正規・非正規労働者に過酷な働き方をもたらしている労働社会のありようを今後どのように変えていくべきなのか、について問題提起し、議論したい。
配付資料
レジュメ
参考図書
濱口 桂一郎『新しい労働社会:雇用システムの再構築へ』岩波新書(2009年)
濱口 桂一郎『日本の雇用と労働法』日経文庫(2011年)
濱口桂一郎『若者と労働:「入社」の仕組みから解きほぐす』中公新書ラクレ(2013年)
濱口桂一郎『日本の雇用と中高年』ちくま新書(2014年)
リンク
hamachanの労働法政策研究室
EU労働法政策雑記帳
6月16日 日本の労働社会の変革〜ジェンダーの視点
木本喜美子(一橋大学大学院社会学研究科特任教授)
日本の労働社会は男性を主たる稼ぎ手、女性を主婦と非正規労働者として位置づけてきた。現在の男性正社員の長時間労働と、女性を主とする非正規労働者の働き方をめぐる問題点を明らかにし、ジェンダーの視点から改革の方向を提起する。
配付資料
パワーポイント(ファイルを開くにはパスワードが必要です)
6月23日 日本の労働社会の改革〜EUと比較して
田端博邦(東京大学名誉教授)
EUは、日本とは異なる労働時間に対する法規制や非正規労働に対する法的保護と規制の枠組みを持っている。日本の労働社会と異なる労働社会を形成してきたEUと比較しながら、日本の労働社会の改革の方向を提起する。
配付資料
レジュメ
当日の講義映像(YouTube)
6月30日 日本の労働社会の現状と改革
高須裕彦(一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター)
これまでの講義を振り返りながら、日本の労働社会の現状と課題を整理し、改革のあり方に関する論点を整理する。
配付資料
パワーポイント
7月7日 働く上で必要な知識(1)労働法Q&A
高須裕彦(一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター)
ゲスト:森崎 巌(全労働省労働組合執行委員長/元労働基準監督官)
学生アルバイトは法律上の労働者であり、労働基準法をはじめとする労働法が適用される。しかし、職場では、賃金未払いやサービス残業、セクハラ・パワハラ、火傷・事故、勝手なシフト変更、休憩が取れない、などの問題が起きている。第2回の講義で実施した学生への「アルバイト・アンケート」をもとに、職場で多発する問題とその解決の方法について、Q&A形式で応える。 これらを通じて、社会人として働く上での基礎知識を学ぶ。
配付資料
パワーポイント
授業で上映したビデオ「就活中のあなた必見です!!〜OB・OGからのメッセージ」
7月14日働く上で必要な知識(2)労働法Q&Aと労働相談機関の活用
高須 裕彦(一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター)
ゲスト:飯田 勝泰(NPO法人 東京労働安全衛生センター事務局長)
前回に引き続き、職場で多発する問題とその解決の方法について、Q&A形式で応える。 また、労働相談機関の活用方法について紹介する。
配付資料
パワーポイント
7月21日 改革の方向〜連帯経済への展望、まとめ
柳沢敏勝(商学部教授)
本講義で学んだことをふりかえり、今後の自分たちの働き方と労働社会の改革の方向について考える。今日の市場主義的な経済活動とは異なる、社会的連帯を基盤とした経済活動や、NPOや協同組合、社会的企業などの活動を中心とする「連帯経済」の可能性について言及する。
【授業の概要・目的】
近年、「ブラック企業」における働き方が問題になっている。本講座では、20〜30代の社会人たちが、実際に職場でどのような問題に直面しているのか、その実態と問題の解決の方法について取り上げる。また、後半の講義では、ヨーロッパとの比較やジェンダーの視点から、日本における今後のめざすべき働き方について考える。さらに、社会人として知っておくべき労働者としての基本的権利や、問題に直面したときの相談機関や具体的な解決の方法について、実務経験のある労働組合のスタッフや弁護士が講義する。
【履修上の注意】
本講義の冒頭では、職場における厳しい現実の一端を伝えることになる。就職前にそのような実態について知り、OB・OGの経験やメッセージを聞くことで、実際に問題に直面したときの解決に向けての「智恵」を養ってほしい。毎回の講義に出席し、積極的に質問や議論に参加してほしい。第1回目のガイダンスに出席すること。
【教科書・参考書】
教科書はとくに使用しない。毎回の講師が作成したパワーポイントやレジュメ、映像教材を使用する。
参考書:宮里邦雄・川人博・井上幸夫著『就活前に読む〜会社の現実とワークルール』(旬報社・2011年)
濱口桂一郎著『新しい労働社会〜雇用システムの再構築へ』(岩波新書・2009年)
【成績評価の方法】
授業の出席確認を兼ねた毎回の感想文提出56点(各4点×14回)とレポート44点(アルバイトアンケート提出4点・最終課題レポート40点)で評価する。最終レポートの課題と締め切りは、6 月9日までに発表。