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「第9回 変身立体」への補足

補足1.問題の解答:立体を垂直に立てたときの見え方


 水平に置いていた立体の奥を持ち上げて垂直に立てたものを直接見ると、もともと鏡に映っていた姿を上下逆転した姿がとなる。したがって、三角形が向きが逆転した姿勢で並ぶ。一方、垂直に立てた立体が鏡に映った姿は、もともと直接みた姿を裏側から見ることになる。したがって、丸が並んだ姿となる。

補足2.変身するガレージ屋根の工作用展開図

 
左の画像に示すガレージの屋根は、直接見ると丸屋根なのに、鏡に映すと三角形が並んだ波屋根似姿が替わる変身立体である。このガレージ屋根を 紙工作で作るための展開図(PDFファイル)を ここに置きました。A4版の大きさにプリントして作ってみてください。

補足3.変身立体に関する参考文献

K. Sugihara: Ambiguous cylinders: A new class of impossible objects. Computer Aided Drafting, Design and manufacturing, vol. 25, no. 3 (2015), pp. 19--25.

補足4.「変身立体」を手に取ってみたい方へ


「鏡で変身!?ふしぎ立体セット」 (杉原厚吉著、東京書籍)
 プラスチックで作った変身立体4種類が含まれています。


「丸い四角」を応用したものなど変身立体4種類のプラスチックモデルが、2020年4月より株式会社フォーシーズンから発売されました。 脳を惑わす錯視数理