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「第8回 消える鶏」への補足
補足1.問題1の解説:四角柱が倒れない仕掛け
四角柱を横向きに45度傾けて立てた姿に見えるが、下半分は水平な絵である。だから倒れない。下半分の絵は両側に取り付けてあるので、どちらから見ても同じ四角柱に見えるのである。
補足2.問題2の解説:雄鶏が隠れる理由
雄鶏は、まっすぐに立てると見えてしまうが、斜めに立てれば立体の上の面の裏側に隠すことができる。斜めに立てる雄鶏は、垂直に立てたときと同じ高さに見えるように縦方向に圧縮したものを使っている。
補足3.「隠れる鶏」を紙で作ってみたい方へ
紙工作のための展開図(PDFファイル)を
ここに置きました。A4版の大きさにプリントして作ってみてください。
補足4.「透身立体」を工作キットから簡便に作って見たい方へ
「鏡で変身!?ふしぎ立体セット」 (杉原厚吉著、東京書籍)
透身立体の作用展開図3種類が含まれています。

錯覚トリックキット (杉原厚吉著、幻冬舎)
立体5個を展開図から作る工作キットでが、そのうちの一つは透身立体です。
補足5.「透身立体」の参考文献
K. Sugihara: A New Type of Impossible Objects That Become Partly Invisible in a Mirror. Japan Journal of Indsutrial and Applied Mathematics, vol. 33 (2016), pp. 525-535.
(この論文は、2017年度の日本応用数理学会論文賞を受賞しました。)