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清楽の月琴の糸について


最初の公開2018-9-18 最新の更新2018-9-18

清楽の月琴の糸についての備忘録。
〇銀線・・・特注品、高級。
〇現代中国の月琴用の弦・・・非推奨。張る力が強すぎて骨董品の月琴をいためるおそれあり。
〇クラシック・ギターの弦・・・非推奨。
〇三味線の糸を流用・・・以下を参照。
参考サイト [月のあしび・改訂版・月琴の弾き方(1)] [丸三ハシモト・よくあるご質問]
清楽の月琴に適した三味線の糸の番手(太さ)は
「13−2」と「12−3」
それぞれ2本づつ使う。
  1. 「13−2」は「13匁(もんめ)の原糸から100本取った糸の、二の糸」の意。
  2. 12匁と13匁の糸の関係は以下のとおり。「12-2」は無い。
    一の糸二の糸三の糸
    1212-3
    1313-213-3
    ※14匁以上は省略。
  3. 三味線の糸は、太い順(低い音の順)に一の糸、二の糸、三の糸。
  4. 三味線の糸の材質には、絹、ナイロン、テトロンがある。
  5. 一般に、絹は音色がよいが、天然素材なので値段は高めで、切れやすい。テトロンは丈夫で、暑さや湿気にも比較的強いが、手触りが硬めで、音色がちょっとこもる感じ。ナイロンはその中間で、暑いと伸びたりする。
  6. 沖縄の三線はテトロンが普通。本土の三味線はいろいろ。
  7. 清楽の月琴の糸は、絹かナイロンがお勧め。
  8. 糸の張り方は[http://gekkinon.cocolog-nifty.com/moonlute/2012/01/post-2edc.html]に図入りで詳しい解説が載っている。

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