「預言者、故郷に容(い)れられず」
またのたまはく「誠に汝らに告ぐ。預言者は己が故郷に容れられず」と。(『新約聖書』「ルカ伝」4:24) And he said, Verily I say to you, No prophet is accepted in his own country.(Luke 4:24,Webster's Bible Translation) |
魯迅(1881ー1936)の小説「藤野先生」より
大概是物以希为贵罢。北京的白菜运往浙江,便用红头绳系住菜根,倒挂在水果店头,尊为“胶菜”;福建野生着的芦荟,一到北京就请进温室,且美其名曰“龙舌兰”。我到仙台也颇受了这样的优待,不但学校不收学费,几个职员还为我的食宿操心。 おそらく、物は稀(まれ)なるをもって貴(たっと)しとなすのであろう。北京の白菜は、浙江省に運ばれると、赤い紐で根もとを縛られ果物屋の店先につりさげられ、「膠菜」としてもてはやされる。福建の野生のアロエは、北京に運ばれるや温室に請じ入れられ、「龍舌蘭」という美名をつけられる。仙台に着いた私も、すこぶるこのような優遇を受けた。学校が学費を免除してくれたのみならず、私の住居や食事の心配をしてくれる職員も何人かいた。 |