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distance 距離

Last updated 2022年7月15日 Since 2019-3-20

「芸術的射程距離」「離俗」の感覚と、「アナ雪」Let It Goの「some distance」
【Idina Menzel】
It's funny how some distance
Makes everything seem small
And the fears that once controlled me
Can't get to me at all
【訳詞】
遠くから眺めるとすべてが砂粒のよう
恐れは遠く去り
もう私を苦しめない
【松たか子】
悩んでたことが嘘みたいね
だってもう自由よ
なんでもできる
めいじろう,meijirou,meijiro 北宋・蘇軾(そしょく 1037〜1101)の漢詩、二首。
 題西林壁
横看成嶺側成峰  横より看れば嶺と成り 側よりは峰と成る
遠近高低無一同  遠近 高低 一として同じきは無し
不識廬山真面目  廬山の真面目を識らざるは
只縁身在此山中  只だ身の此の山中に在るに縁る

 廬山煙雨
廬山煙雨浙江潮  廬山は煙雨 浙江は潮
未到千般恨不消  未だ到らざれば 千般 恨み消えず
到得還来無別事  到り得て 還り来れば 別事無し
廬山烟雨浙江潮  廬山は煙雨 浙江は潮

参考(PDF) 20150424katotoru.pdf
【題西林の大意】山の中にいると、どんどん新しい景色が見えてくる。なにがなんだかわからない。その理由は、自分がいままさに、ど真ん中で満喫しているからだ。
【読み方】ヨコよりミればレイとナり、ソバよりはホウとナる。
エンキンコウテイ、イツとしてオナじきはナし。
ロザンのシンメンモクをシらざるは、
タだミのコのサンチュウにアるにヨる。
【注】西暦1084年、蘇軾が四十九歳の作。五年に及んだ流罪生活を終えた直後、立ち寄った先で詠んだ七言絶句。★題西林壁=廬山のふもとにあった西林寺の壁に書いた漢詩、という意味。★嶺・峰=訓読みはともに「みね」だが、この詩では、嶺は連嶺(連山。連峰。いくつも連なっている峰)、峰は独立峰の意。★真面目=シンメンモク、シンメンボク。ありのままの本当の姿。「まじめ」の意ではない。

【廬山煙雨の大意】 一度も体験できないと悔しい。いったん体験すると、たいしたことはない。そう、それが人生なのだ。
【読み方】ロザンエンウ。ホクソウ、ソショク。ロザンはエンウ、セッコウはウシオ。
イマだイタらざれぱセンパン、ウラみキえず。
イタりエてカエりキタればベツジナし。
ロザンはエンウ、セッコウはウシオ。
【注】蘇軾(蘇東坡)による禅詩。七言絶句。★廬山=江西省九江市南部にある名山。現在、ユネスコの世界遺産。霧雨にかすむ廬山と、浙江省の「銭塘江大潮」は、中国人なら誰もが一生に一度は行って見てみたいと思う天下の奇観であった。★到得還来無別事=実際に見に行き、帰ってきてみれば、何でもない。

本当に……どうしようもない奴らだった。いろんな奴らがいて、そこに俺たちもいた。そこにいた日々はまさに地獄だった - ライナー・ブラウン (進撃の巨人) #6866 pic.twitter.com/m2fHo6ntMs

— ???? 漫画/アニメ名言bot ???? (@anime_quote_bot) November 14, 2020

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