【参考】 キアラン・カーソン著・守安功訳『アイルランド音楽への招待』(音楽之友社、1998)解説 p179-p180 より引用
さて、この楽器、日本ではどういうわけかコンセルティーナと表記されているが、正しくは「コンサーティーナ」である。 「現在のブリテン諸島のミュージシャンたちのだれもがコンセルティーナと発音する」と書かれた本もあるが、これは完全に【原書「完全に」の3字の右横に傍点あり】事実に反する。 この他にも、今日本では、アイルランド音楽についての、あまりに不注意な現地ではありえない発音や事実誤認がかなりの数まかり通っているが、 せめて自分たちの演奏する楽器ぐらいは、正しい発音が定着してほしいと切に願っている(アイルランド音楽についての日本で出ている本から 情報を仕入れた愛好家の方から、コンサートやレクチャーの時に、発音が間違っています、といわれる時がいちばん困ってしまう)。 |