KATO's Home>Concertina Home>FAQ Home>This Page

コンサーティーナ入門 FAQ

最初の公開2011-10-23 最新の更新2017/8/14

【問】イングリッシュ(クロマチック)コンサーティーナとアングロ(ダイアトニック)コンサーティーナと、どっちが簡単ですか?
【答】(1)アングロのほうが簡単。(2)イングリッシュのほうが簡単。(3)難易度は同じくらい。
 という3つの説があります(あたりまえですね)。
アングロでも40ボタンなら半音が多い曲も弾ける。

 筆者はアングロを弾いてます。イングリッシュは何度か試奏したことがある程度です。
 ですから正確に両者を比較する資格はありません。
 しかし、あえて反論されるのを覚悟で筆者の独断と偏見を述べますと……アングロのほうが簡単です!(^^;;
 アングロは、ダイアトニック(押した時と弾いた時で同じボタンから出る 音が違う)なので、一見すると難しそうですが、実際に弾いてみると、案外簡単です。
 ハーモニカも、吹く時と吸う時で違う音が出ますが、あれと似た感覚です。
 そもそも、アコーディオンもハーモニカも、初期の素朴なタイプは「ダイアトニック」が普通でした。
 「蛇腹楽器」は、1820年代のヨーロッパで発明されました。 初期の蛇腹楽器の設計思想は「誰でも気軽に弾ける、小さくて軽いアンチョコな楽器」というものでした。
 その後、時代が下るに連れて、高度で難しい曲も演奏もできる蛇腹楽器、重くて大きくて複雑な蛇腹楽器、などが、いろいろと誕生しました。
 アングロ・コンサーティーナは、蛇腹楽器の「原点」である「誰でも気軽に弾ける、小さくて軽いアンチョコな楽器」という設計思想を 今も受け継いでいます(本当は、イングリッシュ・コンサーティーナのほうが、アングロよりも歴史は古いのですが)。
 イングリッシュはクロマッチク(押した時と引いた時で同じ音が出る)なので、一見するとやさしそうです。
 でも、イングリッシュは、 「ドレミファ…」が左右の手に分裂しているなどボタン配列が複雑です。 実際にイングリッシュを買ったあと「こんなはずじゃなかった。難しすぎる」と後悔する人のブログも読んだことがあります。
 まとめると、
アングロでも弾きやすい曲を弾きたいなら、アングロのほうが圧倒的にやさしい。
アングロでは弾きにくい曲を弾きたいなら、イングリッシュのほうが少しやさしい。
アングロでは弾けない曲でも、イングリッシュならなんとか弾けるかもしれない。
同じ曲を弾く場合、アングロとイングリッシュとでは、伴奏のつけかたとか、音のメリハリ感とか、 演奏の味わいが大きく異なる。
 当たり前ですね(^^;;
 もちろんイングリッシュもアングロも、究めようと思ったら、難しいことには変わりありません。

[back to FAQ Home]