War-damaged Tree


戦争を直接体験した世代は高齢化が進み、その悲惨さを後代に如何に伝えるかが喫緊の課題となっています。
戦災樹木はその樹体に戦火で焼かれた焦げ跡を残し、空襲の激しさを生々しく伝えるものです。しかし、その存在を知る者は少なく、保護対象になっている戦災樹木も少ないのが現状です。

本研究は2014年度から予備的調査を開始し、2015年度に「挑戦的萌芽研究」として採択された後、東京23区全てのエリアにおける戦災樹木の分布状況を把握してきました。
その後、函館、青森、福井、名古屋、高松、鹿児島などの地方の戦争被災都市でも現地調査を実施し、戦災樹木の残存状況を確認してきました。

2019年3月からは、樹木内部を非破壊で分析可能な樹木診断装置を導入することができたため、現在戦災樹木内部の分析を行っています

メディアからの注目度も高く、これまでNHKのニュースや日経新聞、東京新聞などでも取り上げられています。