麻生先生のご紹介





麻生 平八郎 先生


1906(明治39)年5月25日 千葉県に生まれる。

明治大学法学部にて,川添清吉先生のもと独法を専攻。
学生時代からドイツ語を学び,当時ほとんど翻訳のない時代に原書を訳して読書会や研究会で使用した。

やがて法律哲学から経済学に研究が進み,特にカール・マルクスの経済学に興味を持つ。
学生の時にマルクスの『支那印度論』を訳して,小林良正の名で改造社から出版している。

大学院へ進学後は,島村他三郎先生の指導で行政法を学んだが,大学院の終了とともに,太田黒先生や佐々木吉郎先生(経営経済学)の商学部教授から勧められて,ドイツ語の担当として1931年に商科専門部講師となる。

1939年に商学部助教授,翌1940年に商科専門部教授となる。
1953年からドイツへ留学し,スツッツガルト工科大学カールピラート教授研究室にて交通及び交通政策を研究。
1962年,学位論文「海運補助政策とその効果」にて商学博士の学位取得。
1971年10月には,運輸大臣 交通文化賞受賞。
1973年,日本海運経済学会会長,日本交通学会会長を務め,1977年4月より,明治大学名誉教授・明治大学総長となる。
1981年には勲二等旭日重光章を受章,明治大学顧問となり,現在に至る。

追記:
1998年11月15日,肺炎のため,お亡くなりになりました(享年92歳)。謹んでご冥福をお祈りいたします

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