明治大学生田ゼミナールOB・OG評議会
― 開会にあたって ―
1993年4月に始まった明治大学商学部生田ゼミナールは15期、16年間に二百名のゼミ生を輩出し、本年、2009年3月をもって第一期、ファースト・ステージの時代を完了致しました。その間、交通論ゼミナールとして専門領域の研鑽と、併せて「21世紀は、明治大学の世紀」をテーマとして努めて参りました。ここに明治大学の学生としてのゼミナールはその使命を終え、新たな段階、第2ステージの時代のゼミナールとも言うべき、明治大学生田ゼミナールOB・OG評議会が開会される運びとなりました。誠に慶賀に堪えません。本評議会は、この世紀に中心となって活躍する皆さんが、各人の人生を豊かに稔りある大きな成功へと育て上げていくと共に、明治大学が世界に冠たる大学へと発展していくための担い手として更に前進すべく、活発な意見交換の行われる場として成長していくことが期待されています。
明治大学は、今、前世紀の旧弊な衣を脱ぎ捨てて新たな時代のパイオニアとなるべく急速にその姿を変えつつあります。それは、他にモデルを求めて追いつき追い越せといったものではなく、新たな世紀をリードしていく先進的な大学へと大きく発展していくための変貌に他なりません。人類にとって、21世紀は単なる新たな百年という世紀ではありません。永い歴史の中で18世紀後半に始まった産業革命の時代を総決算する世紀、そして、この惑星に住まう人類が未来に向かって如何にあるべきかを自らに問い、そこから神秘の宇宙にレゾーン・デートルを宣言する世紀としなければならないのです。その場に居合わせた私達は、大きな幸運と共に重大な責務を負っていることを忘れてはなりません。明治大学が世界に冠たる大学になるということは、その「精神」と「綱領」の実現を通して、この難しいテーマを実りあるものにしていくための一員として参加すること、そして真に壮大な未来を切り開く担い手となることを目指しているのです。明治大学は、その役割を担うに相応しい大学へと、正に、その第一歩を踏み出しました。 大学(University:Universal City)とは、人類の可能性を求めて未来に育つ大きな希望を植樹するキャンパスなのです。生田ゼミナールOB・OG評議会における皆さんの建設的な意見交換が、明治大学キャンパスの新たな拡がりを広く世界に求めて発展するためのパイオニアとなることを願って已みません。 平成21年(2009年)12月5日(土) 明治大学生田ゼミナールOB・OG会
名誉会長 生田 保夫 |