テラヘルツ分光計の開発
- テラヘルツ領域は分光学の最後の秘境?
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- 分光学は,電磁波と物質の相互作用を利用して,物質の性質を明らかにする学問です.したがって,電磁波の発生源を準備することが
研究の第一歩です.通常”電波”と呼ばれる領域では,エレクトロニクス技術により,また,”光”と呼ばれる領域ではフォトニクス(レーザー)技術により電磁波を発生させ,また,それを制御することが
できます.しかし,電波と光の境界に位置する領域では,電磁波の発生・制御が困難で,その結果,分光研究も遅れています.この領域の電磁波は,テラヘルツ(THz = 1012Hz)の周波数を持つため,
テラヘルツ波と呼ばれています.最近では,半導体技術,レーザー技術の進歩により,テラヘルツ波の発生・制御技術が確立しつつあります.当研究室でも,テラヘルツ領域で物質のスペクトルを観測すること
ができるようなテラヘルツ分光計を開発しています.
テラヘルツ分光計に使用する
半導体レーザー
テラヘルツ分光計に使用する
フェムト秒レーザー