祖霊とのコミュニケーション/霊魂仮説・ESP仮説・その他の仮説
■祖霊とのコミュニケーションにはいくつかの方法がある。
■憑依・憑霊によるもの:
・恐山のイタコ(三途川、恐山大祭、口寄せ)(本にするときは写真で)
・北タイのマーキー(口寄せとESP実験(『死生観の人類学(2)』))(本にするときは写真で)
■「夢のお告げ」:
<公開講座で聞いた事例>
日本のある中年女性の夢。
死んだ母が夢に出てきて、タンスの三段目の引き出しの下のほうに赤い帯があるから使いなさいと言った。その後、タンスの引き出しを開けてみると、たしかに赤い帯があったので、着物を着るときに母の形見と思って使っている。
■なぜ当たる(少なくとも当たったような気がする)ことがあるのか?
・信じたいという欲求が認知や記憶を歪める、あるいは不正行為が行われる可能性がある。
・また、クライアントのほうが手がかりとなる情報を与えることもある。
・しかし、実際に死者の霊魂からのメッセージを受け取っているという可能性(霊魂仮説)も論理的には否定できない。
・また、中間的な仮説として、シャーマンやクライアント自身の透視能力やテレパシー能力で説明するという仮説(ESP仮説)も考えられる。(→北タイのマーキー(口寄せとESP実験(『死生観の人類学(2)』))(本にするときは写真で))
■生きている人間には、普通の人にでも、透視やテレパシーのようなESP(Extra Sensory Perception:超感覚的知覚)の能力があることを示す実験結果が蓄積されているが、証拠として不十分だという反論もある。
2007/2550-11-21 改訂 蛭川立 |