蛭川担当 2006年度 問題分析ゼミ・発見ゼミ共通テーマメニュー
2005年度に二年生向けの問題発見ゼミを担当することができなかったため、2006年度だけは問題分析ゼミのテーマの中にも発見ゼミと同様の基礎的な内容を織り込んでいく予定です。
おおよその内容は、世界各地の神話的・宗教的世界観を概観する、人類学的・宗教学的な分野と、それを人間の心の働き、情報処理という視点から読み解くための、心理学的・生理学的な分野に分けられます。
ちょっと間違えればトンデモない内容になってしまいそうな、きわどい分野も多々ありますが、できるだけ硬派で手堅い、しかも初学者でも無理なく読める良書をリストアップしています。リストはまだ完全ではありませんが、追って充実させていきます。
- 西アフリカの神話的・音楽的世界
- マルセル・グリオール(著)坂井信三・竹沢 尚一郎(訳) 『水の神―ドゴン族の神話的世界』 せりか書房
- 古代エジプトの世界観・死生観
- 梅原伸太郎 『他界論−死生観の比較宗教学−』 春秋社
- ウオリス バッジ(編)・今村 光一(訳) 『世界最古の原典 エジプト死者の書』 たま出版
- 古代ギリシアの世界観・死生観
- 梅原伸太郎 『他界論−死生観の比較宗教学−』 春秋社
- 古代のインド哲学と身体技法
- 立川 武蔵 『はじめてのインド哲学』 講談社
- 立川 武蔵 『ヨーガの哲学』 講談社
- チベット仏教の歴史と死生観
- 田中公明 『チベット密教』 春秋社
- ツルティム・ケサン・正木晃 『チベット密教』 筑摩書房
- 川崎信定(訳) 『原典訳 チベットの死者の書』 筑摩書房
- 古代中国思想、とくに老荘思想
- 日本神話の構造
- 仏教思想の日本化
- 鈴木大拙 『日本的霊性』 岩波書店
- 梅原猛(訳) 『歎異抄』 講談社
- ルース・ベネディクト(著)・長谷川松治(訳) 『菊と刀』 社会思想社
- 沖縄のシャーマニズム文化
- 佐々木宏幹 『シャーマニズム―エクスタシーと憑霊の文化』 中央公論社
- 大橋英寿 『沖縄シャーマニズムの社会心理学的研究』 弘文堂
- 縄文の精神文化
- タイ仏教の歴史と現在
- 石井米雄 『タイ仏教入門』 めこん
- 青木保 『タイの僧院にて』 中央公論社
- バリ島民のコスモロジー
- 吉田禎吾 『バリ島民−祭りと花のコスモロジー−』 弘文堂
- 蛭川立 『彼岸の時間−意識の人類学−』 春秋社 (第二章)
- オーストラリア先住民の神話的世界
- メソアメリカ・マヤ系先住民の宇宙論
- マイケル・コウ(著)・加藤泰建・長谷川悦夫(訳) 『古代マヤ文明』 創元社
- 南米先住民の神話と儀礼
- .ライヘル・ドルマトフ(著)寺田和夫・友枝啓泰(訳) 『デサナ−アマゾンの性と宗教のシンボリズム−』 岩波書店
- レヴィ=ストロース(著)・川田順造(訳) 『悲しき熱帯』 中央公論社
- 神話学の概論
- シャーマニズムの概論
- 佐々木宏幹 『シャーマニズム―エクスタシーと憑霊の文化』 中央公論社
- 生理心理学の基礎
- 睡眠と夢
- アラン・ホブソン(著)・井上昌次郎・河野栄子(訳) 『眠りと夢』
東京化学同人
- 明晰夢
- スティーヴン・ラバージ(著)・大林正博(訳) 『明晰夢−夢見の技法−』 春秋社
- 臨死体験
- マイクル・B. セイボム (著)・笠原敏雄(訳) 『「あの世」からの帰還−臨死体験の医学的研究−』 日本教文社
- 立花隆 『臨死体験』 文藝春秋
- 過去生記憶体験の心理学
- イアン・スティーヴンソン(著)・笠原敏雄(訳) 『前世を記憶する子どもたち』 日本教文社
- サイケデリック体験の心理学と社会学
- レスター・グリーンスプーン・ジェームス・バカラー(訳)・杵渕幸子・妙木浩之(訳) 『サイケデリック・ドラッグ―向精神物質の科学と文化−』 工作舎
- 実験超心理学の概論
- 超心理学研究の批判的検討
- トーマス・ギロビッチ(著)・守一雄・守秀子(訳) 『人間この信じやすきもの−迷信・誤信はどうして生まれるか−』 新曜社
- 心物問題への実験的アプローチ
- リン・マクタガート(著) 『フィールド−響き合う生命・意識・宇宙−』 河出書房新社
いくつかの推奨文献にはAmazonへのリンクが張ってありますが、これはべつだんAmazonでの購入を勧めているのではなく、蛭川が書評を書いているのでご参考までに、ということです。
(2549/2006-04-12 修正 蛭川立)