二二七戒 |
十戒 |
八戒 |
五戒 |
01 不殺生 (ふせっしょう) |
生き物を殺さない |
02 不偸盗 (ふちゅうとう) |
盗まない | ||||
03 不(邪)淫 (ふ(じゃ)いん) |
(間違った)性行為を行わない | ||||
04 不妄語 (ふもうご) |
嘘をつかない | ||||
05 不飲酒 (ふおんじゅ) |
酒を飲まない | ||||
06 香油塗身戒 (こうゆずしんかい) |
装身具や香水で身を飾らない | ||||
07 歌舞観聴戒 (かぶかんちょうかい) |
音楽や芸能を観たり聴いたりしない | ||||
08 高広大床戒 (こうこうだいじょうかい) |
快適なベッドで寝ない | ||||
09 非時食戒 (ひじしきかい) |
午後は食事をしない | ||||
10 不促金持戒 (ふそくきんもつかい) |
お金に触れない | ||||
(その他) |
五戒はすべての仏教徒が守るべき戒であり、在家戒はこの五戒からなる。出家してビク(僧)になるためには227の出家戒を守らなければならない (この正確な数には異説がいくつかある)。いずれにしても日本仏教ではあまり守られていないが、原理主義的な色彩の強いタイ仏教ではこれらの遵守が建前になっている。
タイの場合、見習い僧、サーマネーラ(タイ語ではサーマネーン)になるためには十戒を守ればよいが、正式な僧が着る黄衣をまとうことはできず、白衣を着る。在家者も特別な時期には八戒を守ることを要求されるが、八戒以上 では五戒の不邪淫が不淫、つまりいっさいの性行為の禁止となる。八戒と十戒は僧俗の中間的な立場をあらわしており、その内容 も多少入れ替わることもある。タイでは女がビクニ(尼)になることは許されていないが、メーチーという、尼僧のような人々が存在する。彼女たちもまた八戒ないしは十戒を守り、剃髪はするが白衣を着る。